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4歳上位人気馬の強さ

  • 2016年08月09日(火) 12時00分


一昨年のマジェスティハーツでくじけてはいけない

 新潟が改装された2001年以降、関屋記念で全馬を均等買いした場合の回収率は単85%・複66%。単は06年に14番人気で勝ったカンファーベストが押し上げたが、複回収率を見れば、基本的に堅い重賞だと分かる。

 堅くなる一因が、4歳人気馬の強さである。一昨年は2番人気だったマジェスティハーツが大敗したが、それでくじけてはいけない。

 2001年以降、4歳で1番人気に推された馬は[2-2-2-0]とすべて馬券に絡んでおり、2番人気も[1-2-0-1]と、実は一昨年がはじめての失敗例だった。ちなみに3番人気は[0-0-3-1]でこれも頑張っている。

 現在、4歳以上の牡馬は56キロで収得賞金3000万円以上馬は超過2000万円ごとに1キロ増だが、収得賞金が半分になったばかりの4歳で余分な加増を課されることはまずない。今回もGI馬クラリティスカイを含め56キロ。ロサギガンティアが57キロになるのと比べてもお得感がある。

 今回、上位人気になりそうな4歳馬といえば、まずヤングマンパワー。あとはケントオーあたりにも可能性がある。前者には新潟好走歴、後者には前走同じ斤量での好走という強みもある。このあたりは穴党でもある程度認めていかないといけない馬だろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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