■関屋記念(G3・新潟芝1600m外)フルゲート18頭/登録21頭
【コース総論】新潟芝1600m外 Aコース使用
・コースの要所!
★1番人気が高信頼度。人気薄は7〜12番人気を着順固定で狙いたい。
★もっとも好成績なのは中枠も、枠番による影響は弱めのコース。
★イメージほどには差せない。中団やや前がベストなポジションか。
18頭立てにおける平均配当は、単勝1205円、馬連5452円、3連複4万2247円。波乱傾向が強いというほどではないが、決して低くはない水準である。ただし、人気別成績では1番人気が高い信頼度と回収率をマーク。とくに32.3%という勝率の高さは目立っており、人気薄から入る場合でも「消し」は禁物だ。
人気薄では、7〜9番人気の1着付けや、10〜12番人気の2〜3着付けが面白そう。4〜6番人気の13勝に対して7〜9番人気が10勝と意外なほど差がなく、ここの単勝勝負はかなり美味しいはずだ。10〜12番人気は勝率わずか1.1%ながら、複勝率は9.1%と十分に計算が立つ水準。さすがに13番人気以下は信頼度がガクッと落ちるので、ここは基本的に「消し」が正解である。
枠番別成績からは「枠の内外は気にする必要なし」が結論。一応は中枠である馬番7〜12番がもっとも好成績なのだが、強調できるほど差があるわけではない。内外での比較データも同様で、多少は内のほうが好成績も、勝率にして1.1%、連対率で1.8%という誤差の範囲内の数値。枠番に関してはコースデータではなく、レースデータ重視でいいだろう。
意外な結果が出ているのが脚質面である。差しがもっと決まっているイメージだったが、勝率と連対率は先行勢がもっとも高く、複勝率になってようやく差し勢が逆転している。つまり、直線の長い新潟芝の外回りであっても、ある程度は前のポジションが有利ということである。それを裏付けるのが上がり3F順位別の成績で、信頼度がもっとも高いのは上がり1位ではなく2位。以上のデータから、中団やや前がベストポジションだといえる。
【レース総論】関屋記念(G3) 過去10年
・レースの要所!
★連対馬のほとんどが6番人気以内。ここを「いかに」買うかの勝負か。
★外枠が信頼度&回収率の両方で他を圧倒。対照的に内枠はかなり不振。
★意外に先行勢が強いのはコースデータ同様。逃げ馬も2勝を挙げている。
★4歳馬&斤量57キロ以上馬&距離短縮組などが好成績。厩舎の東西は互角。
関屋記念の過去10年における平均配当は、単勝1293円、馬連5421円、3連複1万4935円。コースデータと比較すると、3連複平均配当がガクンと落ちてしまう。その要因が人気サイドの強さで、6番人気以内[9-9-4-38]と連対馬のほとんどが人気馬なのである。ただし、上位人気が猛烈に強いレースではなく、もっとも妙味があるのは4〜6番人気。「上位人気を少しひねって狙う」買い目が、いちばん好結果を呼び込めそうである。
コースデータと極端に異なるのが、枠番別成績だ。内枠である馬番1〜6番が大不振で、対照的に絶好調なのが外枠である馬番13〜18番。とくに目立っているのが外枠に入った馬の高回収率で、単複ともに100%オーバーという超優秀な内容である。枠番値もプラス0.5と申し分なく、今年も外枠は期待大。内枠に入った馬は、かなり割り引いて考えたい。
脚質面は、コースデータとおおむね同じ。イメージよりも先行勢優勢であるのは間違いなく、2010年以降の勝ち馬はすべて、4コーナーを5番手以内で回っている。また、上がり3F順位2位の馬が最速上がり馬より好成績という点も、コースデータと同様。後方からでも届くコースではあるのだが、軸足を置くべきはやはり「好位」につけられる馬だ。
年齢別成績では、連対率33.3%、複勝率40.0%をマークした4歳馬が一歩リード。3歳馬も2頭が馬券に絡んでいるように、勢いのある若駒のほうが期待できる傾向にある。また、別定で57キロ以上の斤量を背負う馬も、多少プラスに評価したほうがいい。それ以外では、距離短縮組が[4-5-2-34]と好調であることや、データ未掲載ながら「継続騎乗>乗り替わり」かつ「関西騎手>関東騎手」であるのも、押さえておきたいポイントである。
【馬場&血統総論】・現在の馬場
相変わらず良好なコンディション。前残りの多さと中枠の好調さが目立つ。
・天候予測
今週も好天が週末まで続く見通し。含水率の低い高速馬場になりそう。
・注目血統
サクラバクシンオー産駒◎、ディープインパクト産駒○、ハーツクライ産駒△、フジキセキ産駒△
第3週に入る2回新潟開催だが、芝コースに傷みはそれほど見られず、相変わらず良好なコンディション。週末まで好天が続く見通しでもあり、パンッパンの良馬場となる可能性が高そうだ。逃げ切った馬が何頭も出ていることから、やや先行勢有利の状態にあると考えたほうがよさそう。枠番に関しては、内でも外でもなく「中」に入った馬が総じて好成績を残していた。
血統面では、サクラバクシンオー産駒をトップ評価。もっと短い距離に向くイメージだが、勝率の高さは図抜けており、連対率もディープインパクト産駒を上回るなど、その適性の高さはかなりのものだ。となれば、血統からの注目はダンスアミーガ。実際にコース実績もあるわけで、好走して何の不思議もない1頭である。あとは、ハーツクライ産駒とフジキセキ産駒も、プラス評価の対象としている。
★出走登録馬・総論×各論 サマーマイルシリーズの2戦目に設定されている、新潟の関屋記念。ストーミーシーが自己条件との両にらみだが、それ以外の登録馬はキッチリ出走してきそうだ。となると、17〜18頭の多頭数になるのは確実で、ヤングマンパワー、マジックタイム、ピークトラム、ロサギガンティアなどが人気を分け合いそう。シリーズ覇者へ王手をかけられる馬もいるだけに、陣営の勝負気配にも気を配っておきたい。
トップ評価は
ロサギガンティアである。このレースと相性のいい「安田記念からの直行組」で、その安田記念では出遅れて9着という消化不良な内容。最近は好位でうまく立ち回れるようになっていただけに、陣営にとっても悔しい結果だろう。フジキセキ産駒という血統や、鞍上が継続騎乗予定であることなど、そのほかにも買い材料はかなり豊富。ここは、巻き返しが十分に期待できる一戦だ。
二番手評価に
ラングレー。重賞ではひと押しが足りない現状だが、前々で流れに乗って長くいい脚を使えるというのは、このレースにピッタリの適性である。1800mのエプソムCから距離短縮となることや血統のよさなど、後押しとなる材料もしっかり備えている1頭。この中間の動きもよく、ここで一気の変わり身があっても決して驚けない。
三番手評価に
ピークトラム。前走の中京記念では、先行勢で唯一2着に粘るという強い内容を見せている。ようやく本格化してきた印象で、気配はさらに良化している。サマーマイルシリーズ覇者に王手がかけられる立場であり、行く気になればハナにも行ける徹底先行型の脚質も大きなプラス。初の重賞タイトル獲得が大いに期待できそうである。
四番手評価は
マジックタイムで、こちらもピークトラム同様に充実めざましい1頭である。前走のヴィクトリアマイルは6着に終わったが、2走前には牡馬相手にマイル重賞を制するなど、ここでは上位の実績を有している。また、新潟芝は[2-1-0-0]と大の得意で、ハーツクライ産駒という血統面もプラス評価の対象。能力、適性の両面で高評価できる存在といえる。
ここまでの4頭が上位評価組で、以下はダンスアミーガ、ケントオー、ヤングマンパワー、マジェスティハーツという序列。あとは枠番とオッズ次第だが、ここまでに名前の挙がらなかった馬が勝つような大波乱は、レース傾向からも考えづらい。狙うならばチョイ荒れで、「1〜2着が上位人気で決まったわりにいい配当」という条件に合致するような買い目を、積極的に買いたい一戦である。
■総論×各論・先週の馬券回顧
新潟11レース レパードS(G3)
1着 06グレンツェント
2着 05ケイティブレイブ
3着 01レガーロ
……△◎○▲で決まった(#^ω^)ビキビキつーか、戸崎ジョッキー@グレンツェントがうまく乗ったし、強かったよね。ここの1着付け&2着はないと決め打った以上、馬券のハズレは致し方なし。3着にレガーロがきて3連単6040円なら、配当的にも悔しくないよ!(今週も虚勢)
※コースデータと血統データは2012年、レースデータは2006年以降が集計対象
※枠番値は、当該枠番における「平均人気−平均着順」を表すもの。プラスの数字が大きければ大きいほど、人気よりも上の着順に来ていることになります。
【予想】小林誠の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!