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関屋記念もボールドルーラー

  • 2016年08月12日(金) 19時00分


◆左回りの平坦コースだから走る

 過去5年の関屋記念で複数の馬券対象馬を出している種牡馬は、アグネスタキオン(3頭)、ディープインパクト、ハーツクライ。いつものように、いわゆる上位のサンデー系。もちろん、重賞では大事なことですが、上位種牡馬はたくさん出ています。選別のポイントは、人気や馬柱…だけではなく「母系の血」と言いたいもの。

 関屋記念は母系にストームキャットの血を持つ馬に相性の良いレース。昨年2着のマジェスティハーツ、3年前の勝ち馬レッドスパーダ、4年前の3着馬スピリタスは母系にストームキャットの血を持つ馬。

 そして、ストームキャットが走りやすい馬場は、ボールドルーラーの血を持つ馬も走りやすい傾向があります。

 その理由も、やはり血統。ストームキャットはストームバードとアメリカの名血ボールドルーラー系セクレタリアトとの配合馬。ノーザンダンサー系種牡馬のなかでもボールドルーラーの影響を強く引いた血。だからボールドルーラーが走りやすい馬場はストームキャットも走りやすいのです。

 関屋記念もボールドルーラーに相性が良いレース。当レースで最多の馬券対象馬を出しているアグネスタキオンも母父はボールドルーラー系。

 ラングレーは父がディープインパクトで母父が世界の名血ストームキャット。いわゆる「強い血統」ですから、たいていのレースで買いたくなる血統。全弟にリアルスティール。安田記念では兄を狙って馬券で惨敗しましたが、この血統は加齢とともに、マイルにシフトする傾向がある。とも信じてますので、懲りずに買いたいもの。

 同じくディープ産駒のリーサルウェポンは母父がボールドルーラー系のゴールドレジェンド。さらに母母父がアリダー。アメリカは左回りの平坦コースでひたすらスピードの持続性を競うのが主流の競馬。関屋記念も平坦の左回り。だからボールドルーラーの血が走るのです。

 マジェスティハーツは父が当レースで複数の馬券対象馬を出しているハーツクライ。母はボールドルーラーとストームキャットの配合馬。実際に新潟重賞で2連対も納得。あとは自身が末脚勝負に徹したうえで、レース自体が上がり上位馬が走れる馬場、流れになるかどうか。これは血統というより運でしょう。同馬に限らず、血統が向いていても運が向かなければ馬券になれないのが競馬ですが。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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