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トップハンデで連覇を狙うタガノトネール/サマーチャンピオン

  • 2016年08月17日(水) 18時00分


◆好位につけて勝ちパターンに持ち込む

 昨年56kgでこのレースを制したタガノトネールが、今年は57.5kgのトップハンデ。他にグレード勝ち馬がいないということでは、ハンデにもメンバーにも恵まれたといえそう。前走プロキオンSは、スタートの芝のところで行き脚がつかず、ダートに入って前を追いかけたことで脚を使ってしまい、直線で一杯になってしまった。テイエムチカラやワンダーコロアールなどの逃げ馬はいるが、コーナー4つの1400m戦ならそれほどペースが速くなるとも思えず、すんなり好位につけて勝ちパターンに持ち込む。

 グレイスフルリープはデビュー以来ダートの短距離を中心に使われ、ダート1400mでは18戦5勝2着6回。オープン特別も2勝している。重賞タイトルがないとはいえ、57kgのハンデを与えられたとおりの実績。中央の1400m戦はコーナーが2つだが、同じ1400m戦でも地方の場合はコーナーを4つ回るためレースの流れも違い、さらに初めての地方の砂が合うかどうかが、この馬にはポイントになりそう。

 ワンダーコロアールは、準オープン勝ちまでで、オープンでは3着が最高の成績。で、ハンデは55kg。前走、重賞初挑戦となったプロキオンSではタガノトネールに先着しての8着。すんなり逃げるか2番手につけてマイペースに持ち込めれば、タガノトネールを苦しめる場面もあるのではないか。

 フミノファルコンは、オープンではやや苦戦しているが、53kgのハンデでどこまでやれるか。1000万条件を使っていたあたりまでは好位〜中団を追走していたのが、近走では後方から脚を使えずという最近のレースぶりが気になるところ。

 オープン以上の実績がある中央馬のハンデが53〜57.5kgに対し、ほとんど実績馬がいない地方馬が一律52kgというのはいかにも厳しい。それ以下のハンデをつけると乗れる騎手が限られてしまうということでの、いわば足切りなのだろう。そんな中で高知のカッサイは下級条件から7連勝のあと、園田FCスプリントでは惜しい2着。さらに能力を発揮できるポテンシャルはありそうという期待で印をつけてみた。

◎タガノトネール
◯グレイスフルリープ
▲ワンダーコロアール
△フミノファルコン
△カッサイ

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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