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意外な条件替わりも穴のきっかけとなるキーンランドC

  • 2016年08月26日(金) 18時00分


◆5頭いる牝馬にも注目したい

 キーンランドCといえば函館スプリントSから来るのがメインルートだし、少しひねってもアイビスSDから。ただ、この2ルートはあまり穴を出していない。スプリント路線だとCBC賞の負け組が意外と健闘している。また、前走準オープン組やマイル以上からの距離短縮など、意外な条件替わりも穴のきっかけとなる。

 それ以上に重要なのが、サマースプリントシリーズ全体に言える牝馬優勢。このレースもやはり勝率・複勝率で牝馬が牡馬セン馬を上回っており、今回5頭いる牝馬にも注目したい。

 人気は前走で復活の連対を果たしたシュウジだろうか。朝日杯のときの折り合いなどを考えると、1200mは向いているのだろう。ただ当時より斤量1キロ増や、前走は「洋芝のレコード決着」という特殊な条件だったので、今回絶対的な軸とまでは決め打てない。

 ソルヴェイグは前走優勝=シュウジに先着しているわけだし、距離短縮が劇的に効いた感がある。ただこちらも斤量は増えるし、前走が人気薄での勝利だけに再現性がどの程度あるのか読みづらい。

 レッツゴードンキは先述の2頭に着順のうえでは負けた形だが、道中の位置取りを考えるとなかなかの好内容。1200mだと今回も差しの競馬になるだろうから、前が崩れる展開になると一気にアタマまで、ということもありうる。

 ブランボヌールは阪神JF3着があるものの、今回の距離短縮がプラスになりそう。ソルヴェイグの前走と臨戦パターンとしては似ており、楽しみな一戦だ。

 オメガヴェンデッタは大きく崩れることはないのだが、かといって馬券にもならないレースが3走続いた。今回大きな上積み要素はないが、展開で浮上するとしたら、そのときはレッツゴードンキと組むことになるのではないだろうか。

 サトノルパンは久々だが、能力は高い馬。当日のパドックまで見て一定以上のデキが確認できるようなら、買い目に入れていきたい。

 エポワスは馬場適性があるものの、地力の面で少し足りないところかと見る。アクティブミノルは前走から2キロ増の58キロがちょっとしんどい。穴で1頭挙げるならナックビーナス。斤量差を生かせれば上位陣と極端な差はないと思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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