久々の兄弟対決に燃える柴田未崎マイネルパラディ/トレセン発秘話
◆重賞での「柴田兄弟対決」は昨年の中日新聞杯以来
木曜朝、田所キュウ舎の休憩所を訪ねると、キュウ舎スタッフがいい感じに盛り上がっていた。
「いや〜昨日まではマイネルパラディ(新潟2歳S)のジョッキーがはっきりとは決まってなかったんだけど、正式に(柴田)未崎で行くことになったんだ」と大賀助手。
熱心に田所キュウ舎の調教を手伝い、前走の未勝利戦ではマイネルパラディを勝ち上がらせた鞍上で重賞挑戦が決まったことを、心から喜んでいる様子である。
「ここは兄弟対決(兄の柴田大知はマイネルバールマンに騎乗)にもなるからね。未崎も“大知には負けない”と言っていたし、かなりやる気になってる。ムチを持ったらアツい男になるから、いい仕事をしてくれるんじゃないかな」
ちなみに重賞での「柴田兄弟対決」は昨年の中日新聞杯以来で、大知騎乗のマイネルミラノが3着、未崎騎乗のコスモオオゾラは17着とはっきり明暗が分かれたが、「今度はそんなことはないと思うよ。ウチのは3戦して他馬よりキャリアがあるし、追ってからの根性もあるから」。
水曜の最終追い切りに騎乗した当の柴田未にも聞いたところ、「追ってからの反応がかなり良かったですね。距離はもっとあってもいいぐらいで、1ハロンでも延びるのはプラスですし、ジワジワ長くいい脚を使うので、広い新潟コースも合うと思います」とこちらも好感触。
兄弟対決に燃える鞍上の意気込みも買って、マークしておきたい一頭である。(栗東の坂路野郎・高岡功)