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注目の白毛馬・シロニイが日曜小倉でデビュー!

  • 2016年08月29日(月) 18時00分


【栗東】
◆シロニイ(牡、父キングカメハメハ、母シラユキヒメ、栗東・池江泰寿厩舎)


 半姉に2008年関東オークスを勝ったユキチャン(父クロフネ)や全姉にダートで4勝を挙げているブチコがいる血統。斑が混じった白毛だが、どこにいても一目で分かる存在感はさすがといった感じ。

 しかし、毛色だけでなく追い切りの動きも目立ち始めた。レースでも騎乗予定の浜中俊騎手が跨った8月24日のCW追い切りでは、3歳未勝利と併せ馬を行ってきっちり先着。時計も6F83.6秒、1F12.0秒としっかり動けている。坂路での追い切りでは常にラスト1F12.5秒を切るような動きを見せており、この走りを見ると芝でも期待感が高まる。ひとまず、デビュー予定の9月4日(日)小倉芝1800mでどんなレースを見せてくれるか楽しみ。

◆ホウロクダマ(牡、父ショウナンカンプ、母タマヒカル、栗東・中竹和也厩舎)


 半兄タイマツリは今春に阪神ダート1800mの500万下を勝ち上がっており、母系には芝中長距離で5勝を挙げたトーワナゴン(父アンバーシャダイ)がいる血統。

 8月24日の坂路では新馬メリオラを追走して、ゴールでは遅れてしまったが、3F目に12.3秒と速いラップを刻むことができた。「追いかけた分、最後は止まってしまいましたが、追い切りでも動き出している段階。いいスピードを持っているし、初戦から楽しみにしていますよ」と中竹和也調教師。デビュー戦は9月3日(土)新潟芝1400mを野中悠太郎騎手で予定している。

◆ケンビション(牡、父マツリダゴッホ、母アテナブルー、栗東・大久保龍志厩舎)


 母系には2004年京都記念など重賞3勝を挙げたシルクフェイマス(父マーベラスサンデー)がいる血統。ゲート試験に合格した後、一旦放牧に出されており、8月に入厩してからは坂路での追い切りを中心に行っている。

 8月24日の坂路では3歳未勝利に遅れたものの、4F53.4秒、1F12.7秒と数字的には悪くない内容。ただ「もっと走り方を覚えてこないといけないし、素質だけで走っているような現状。一応、9月4日(日)小倉芝1800mでのデビューを視野に入れていますが、いろんな状況を見た上で判断しようと思います」と大久保龍志調教師。

【美浦】
◆ウルラーレ(牡、父ハーツクライ、母ウミラージ、美浦・小島茂之厩舎)

 1歳上の半兄ウムブルフは現3勝。8月25には田辺裕信騎手を背にウッドチップコースで追われ、NHKマイルC2着のロードクエストと併入した。「あまり詰め込みすぎないように意識してソロッと乗っていきました。大きな馬だし、まだ少し重めだけど、エンジンが掛かってからの走りはいいですね。そういう意味でも新潟の外回りは良さそう。どんな競馬をしてくれるか、血統的にも楽しみにしています」と小島茂之調教師。9月4日(日)、新潟の芝1800mを田辺裕信騎手で予定している。

◆バブルウィズジョイ(牝、父ダイワメジャー、母バブリームード、美浦・尾関知人厩舎)

 現3歳の半兄インザバブルはダートで2勝。いとこにダービー馬のディープブリランテ、フラワーC2着のハブルバブルがいる。8月25日にはウッドチップコースで長めから負荷を掛け、1000万下のブロワを追走して併入。ひと追い毎に時計を詰めており、気配は上々だ。「少しテンの入りが遅かったけど、そのぶん、しまいの動きは良かったと思います。牝馬にしては馬格があるし、しっかりと乗り込んできました。まだまだ良くなる余地もあるけど、気性的には初戦から動いてくれそう雰囲気があります」と尾関知人調教師。9月3日(土)、新潟の芝1400mをM.デムーロ騎手で予定している。

◆フルオブライフ(牡、父ヴィクトワールピサ、母トップモーション、美浦・手塚貴久厩舎)

 祖母プロモーションはクイーンSの勝ち馬。母の半兄に重賞2勝(毎日杯、青葉賞)、ダービー2着&菊花賞3着のアドマイヤメインがいる。8月24日にはウッドチップコースでビシッと追われ、しっかりと負荷を掛けた。「穏やかな気性だけど、動き自体は悪くないですね。530キロほどの大型馬で見た目も立派だし、いいところはありそう。ちょっと切れ味に欠けるようなところがあるけど、いい脚を長く使いそうなタイプだし、新潟の外回りは合うと思います」と手塚貴久調教師。9月4日(日)、新潟の芝1800mを戸崎圭太騎手で予定している。

◆サクレエクスプレス(牝、父クロフネ、母ビーポジティブ、美浦・加藤征弘厩舎)

 2015年のセレクトセールに上場され、3200万円(税抜)で落札された。サンデーサイレンス産駒の母はクイーン賞の勝ち馬。伯母にトゥザヴィクトリー、いとこにトゥザグローリー、トゥザワールド、デニムアンドルビーなど一族には多くの活躍馬が並ぶ。函館競馬場で入念に乗り込み、じっくりと追い切りの本数を重ねてきた。「手先が軽いし、稽古の走りを見ると芝向きのイメージ。いい雰囲気に仕上がっているし、この馬は走ると思う」と加藤征弘調教師。9月3日(土)、札幌の芝1500mをC.ルメール騎手で予定している。

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栗東担当:井内利彰 「競馬予想TV!」に出演中の調教捜査官。調教主体や厩舎取材の予想を提供中。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」など。

美浦担当:竹之内元 大学に通うため、東京競馬場から徒歩3分のアパートに住んだことで転落人生を歩み出した38歳ライター。POGでは中山大障害勝ちのメルシータカオー指名が自慢。

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