10年間の結果から人気上位馬の組み合わせは買えない
夏のローカルの最後を飾るにふさわしい、難解なフィナーレになることになっている。
配当はともかく、最近10年間で馬券に絡んだ30頭の中に、人気の中心馬は少ない。上位1番人気〜3番人気に支持された人気馬をみんな合わせた計30頭の成績は、なんと【2-1-2-25】にとどまる。
馬券に絡んだ30頭には、上位5番人気には入らない伏兵が「19頭」もふくまれ、馬券に絡んだ30頭の人気は、平均すると「7.2番人気」である。
わずか10回のことだから、そのような傾向がある程度にすぎない数字だが、10年間の結果をにらんでいると、さすがに人気上位馬の組み合わせは買えない。
波乱にパターンはないが、ランク上位とされるハンデ「58キロ」の馬は、この10年【0-0-1-8】。今年も2頭がハンデ頭の58だが、人気はともかく、中心にはしにくい。
連対馬20頭の中で目立つのは、ちょうど4分の1の「5頭」もの連対馬を送るベテラン7歳馬。人気の4歳馬や、5歳馬をしのぐ連対率を誇り、7歳で連対した5頭の人気は「5、10、9、7、6」番人気である。
決してそういう短絡な理由で中心にするわけではないが、函館記念で期待し、なんと15着(8番人気)にとどまった7番
ファントムライト(父オペラハウス)にもう一度期待したい。休み明けで、初の北海道遠征とあって調整が難しかったのか、プラス14キロはさすがに太めだった。休み前の天皇賞・春は距離不向き。2度の凡走で人気急落だが、前回の凡走を別にすると、距離2000mは【1-4-4-0】であり、新潟コースは【1-2-1-0】。また、多少ともズブくなった最近は、間が開くと良くないが、4歳になって以降、叩き2戦目は【2-2-1-0】である。
今回はビシビシ追ってきた。ウリウリには遊ばれたが、ファントムライト自身の動き、時計は上々である。7歳の秋、もう中央場所では苦しい危険大。ハンデ55のここはリーチに近い。新潟2000mなら、切れ味に勝るとか、時計で上回るわけではなく、父オペラハウス産駒(今春死亡する前に引退していたからもうJRAに産駒は少ないが)らしく、簡単には音を上げないしぶといがんばりが、長い直線で生きてくる。
そのオペラハウスの代表産駒の1頭、メイショウサムソンの
ルミナスウォリアー本線に、相手には人気薄の7歳馬
エキストラエンド(前回より気配はずっといい)、ここに間に合った7歳
ロンギングダンサーをぜひ入れたい。