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セントライト記念はダービー組が強いレースだが…

  • 2016年09月16日(金) 18時00分


◆大敗馬の巻き返しに警戒

 セントライト記念はダービー組が強いレース。ただ、ダービー組どうしの間では序列が入れ替わることがあり、油断なく予想したい。

 ダービー組の中で格上といえばディーマジェスティ。皐月賞は前半が流れたことで差しが届きやすくなり、ダービーはいったん13秒台まで落ちたあと5ハロンスパートする競馬になって、この馬の持続力型としての適性が生きた。

 セントライト記念はいわゆるよーいドンの競馬にはなりにくいし、今回は先行タイプも揃っている。嫌なのはいったんペースが落ちたあと再度上がり始めるタイミングが遅くなることだが、それを防ぐために早めに捲り上げてもよいと思う。

 マウントロブソンはディープインパクト産駒の中ではディーマジェスティとタイプ的に似ている。そのぶん同馬を負かすのは難しいように思える。素直に人気の馬券でいくときのヒモか。タイプ違いのディープということではプロディガルサンのほうだろう。

 ダービー組ではプロフェットがダービー18番人気17着からの参戦になるが、セントライト記念のダービー組は大敗馬の巻き返しもあるので、この馬にもマークは必要だ。完全な持続力タイプだが位置を取れる馬なので、行きたい馬を行かせてその直後につければ浮上がありうる。
 
 ゼーヴィントはディーマジェスティと同配合・同タイプ。同じ位置で競馬をしたら皐月賞馬を負かすのは大変なので、山藤賞の頃のように位置をとっていきたいところだ。

 メートルダールは実質2-3ハロンの競馬になってもある程度対応できる。根底から荒れるようなシナリオを想定するならこの馬から入る手もあるだろう。

 ノーブルマーズは相手なりに走るところがあり複穴に考えてもよいが、今回は同型が集まりすぎた感もある。他の逃げ・先行馬とやりあわずに番手がとれれば好走の可能性が出てくる。

 個人的に穴と考えているのはステイパーシスト。ステイゴールド産駒はこのレース[3.0.1.4]と相性が良い。距離の長い条件戦から来たという形も良い。


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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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