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結局ディープインパクト!?

  • 2016年09月20日(火) 12時00分


先週のセントライト記念はちょっと衝撃的な結末…

 先週のセントライト記念は、1、2、3番人気と人気通りの決着。しかも3頭ともディープインパクト産駒だった。

 実はこれはちょっと衝撃的な結末。というのも、それまでセントライト記念はディープインパクトにとって苦手レースだったからだ。

 2015年まででは、ディープインパクト産駒はセントライト記念で[0-1-1-14]だった(新潟施行の2014年は含めていない)。しかも1番人気が2頭飛んでもいた。上がり勝負になりにくいレースなので、ディープの強みが出にくかったのではと思われる。

 その点今年はディープ×ブライアンズタイムで「キレないディープ」系の2頭がいて、それが1、2着。これはまあ納得いくのだが、プロディガルサンに3着されると、もはやディープの波は止められないという感じだ。

 では、同じコースで行われるオールカマーはどうなのか。実はこれまで出走したのべ10頭のうち5頭は新潟施行の2014年なのでサンプル不足ではあるのだが、[1-0-1-3]。良いようなそうでもないような……という内容だ。仕方ないので、古馬1000万以上の中山芝2200mで見ると、[3-2-1-18]。回収率は単複とも70%台でこれも普通。これまた判断に苦しむ。

 ただ、セントライト記念の流れが変わってきたことを考えると、こちらでもディープインパクト産駒に手を出してみる価値はある。マリアライトはどのみち多くの人が検討しているだろうが、個人的にはサトノノブレスもちょっと気になる。中山実績がなく昨年のオールカマーも大敗しているのだが、オールカマーも持続力勝負になりやすいレースなので、この馬のテイストには合っているはずなのだ。馬場が渋ったままだと特にディープ2頭マルチが機能するかもしれない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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