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【密着企画】8年ぶりの浦和参戦!オーバルスプリント当日の小牧騎手に密着

  • 2016年09月20日(火) 18時00分


(取材・文/不破由妃子)

小牧太

佐賀のサマーチャンピオンに続く2連勝を目指して東上した小牧騎手&グレイスフルリープ。2枠2番を引き当て、3番人気に支持されましたが…。(撮影:武田 明彦)



小牧太

レースの約1時間前、ジョッキールームから登場した小牧騎手を直撃!



──小牧さん、お疲れさまです!

小牧 お疲れさま。浦和は久々やけど、全然変わってないね(笑)。

──そうですね、ここは良くも悪くも変わりませんね(笑)。小牧さんはおそらく、アグネスジェダイ(2008年さきたま杯)以来、8年ぶりですよ。

小牧 そんなになるか。今日は朝から汗取りしてジムに行って、万全の態勢で来ましたわ。

──草津(滋賀県)でですか?

小牧 そうそう。いつも行っているジムで、カッパを着て自転車を漕いで。それから新幹線でゆっくり寝てきたわ。で、浦和に着いて、また汗取りや(苦笑)。本来、木曜日は体重を落とす日やから、できるだけいつもの木曜日のようにね。明日(16日・金曜日)からまた調整ルームに入らなアカンから。そういえば、ステッキがないねん!

──えッ!? 忘れたんですか?

小牧 違う、違う。いつの間にか抜かれた。

──誰かが間違ったんですかねぇ。

小牧 ん〜。

小牧太

ステッキがなくなるという痛恨のハプニング! 結局この日は、戸崎さんにステッキをお借りしたようです。



小牧 それにしても、今日は馬場が悪いねぇ。行けるか行けないか…。行きたいけど、速い馬ばっかりやで。

──2枠2番ですから、好スタートを切れれば絶好枠です。

小牧 そうやね。揉まれると弱いところがあるから、行き切りたいんやけど…。ま、頑張りますわ。応援しとって!

小牧太

パドックでの小牧騎手&グレイスフルリープ。シーンと静まるなか、「小牧さん、頑張ってください!」と唯一の声援が。声援を送った男性は、「チラッと見てくれたかも…」と大喜び。(撮影:武田 明彦)



小牧太

この日のグレイスフルリープは、前走比プラス1キロの537キロ。出走馬中、一番の大型馬で、返し馬でもその馬っぷりの良さは際立っていました。(撮影:武田 明彦)



小牧太

レースはなんと、グレイスフルリープがまさかの出遅れ! 中団の外目で馬の気を削がないようにじっくり運んだ小牧騎手でしたが、直線は伸び切れずに7着に終わりました。(撮影:武田 明彦)



小牧太

引き上げてきた小牧騎手。砂を被らないように慎重に運んだものの、ご覧の通り、泥だらけ。(撮影:武田 明彦)



小牧太

検量室前の小牧騎手。「トモを落として出てしまった。今日はゲートに尽きる」とポツリ。



小牧太

レース後、ジョッキールームに戻るあいだにファンに囲まれる小牧騎手。サインを求めるファンの数は、間違いなくこの日一番! 集まったファンに「18分の電車、間に合うと思う?」とか聞いちゃうのが小牧クオリティ(笑)。続々と集まってくるファンを前に、「ゴメン! あと2枚!」と叫びながら、ギリギリまで対応していた小牧騎手なのでした。



小牧 なかなか全員に対応するのが難しくて。すんません。さっきも言ったけど、今日はもうゲートがすべてやわ。この馬の競馬がまったくできんかった。せっかく浦和まで来たのに…、ホンマに残念です。せっかく取材に来てもらったのに、お役に立てなくてごめんなさい。

──とんでもないです。遅ればせながら、お誕生日おめでとうございます。いよいよ、40代最後の1年です。

小牧 ホンマやねぇ。誕生日当日は、自宅で家族とワインを飲んだわ。1本ペロッと飲んで、早々に酔っぱらって寝てしまった(笑)。ファンの方からも、焼酎やワインなどたくさん届きました。

──お酒ばっかり(笑)。

小牧 せやねん(笑)。なかなか一人ひとりにお礼を言う機会がないから、この場を借りて本当にありがとう。まだまだ頑張るで!
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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