◆「路盤改修」によって昨年の中山芝は傾向が激変 スプリンターズSは2013年-2004年までの10年間、父サンデー系が未勝利。
サンデーサイレンスのセールスポイントである「直線スピード」よりも、ミスタープロスペクターの「パワフルな持続力」がポイントでした。
2013年15人気3着のマヤノリュウジンはサンデーの血を持たない馬。父がノーザンダンサー系のキングヘイロー。母父がミスプロ系のキンググローリアス。
2012年9人気3着のドリームバレンチノ、11年9人気2着のパドトロワ、7人気3着のエーシンヴァーゴウはいずれも父が非サンデー系。父か母父がミスプロ系。
ところが、昨年は父サンデー系が1-3着を独占。傾向がまさに180度「一変」
いわゆる「傾向、データを覆す時はまとめて覆す」パターンに昨年はたまたま該当してしまったのかもしれません(2003年のスプリンターズSも父サンデー産駒が1-3着を独占していました)が、「変化」の理由は「馬場状態」にありそうです。
昨年のスプリンターズSは「路盤改修後」に行われた中山での、初のレース。
「路盤改修」によって昨年の中山芝は傾向が激変。サンデー系産駒のセールスポイントである「直線スピード」が発揮しやすい路盤へと生まれ変わった影響も大きいのでは?
また、昨年は父サンデーが1-3着を独占しましたが、勝ち馬のストレイトガールは父も芝1200G1勝ち馬と当レース連対馬も出しているフジキセキ。母父タイキシャトルも当レース勝ち馬で産駒も当レースで連対。スプリンターズS血統だったこともフォローする必要はあるでしょう。
シュウジの父キンシャサノキセキは当レース連対馬。昨年の勝ち馬と同じ父フジキセキの産駒。母父キングマンボは、ロードカナロアの父父。当レースでも複数の連対馬を出しているキングマンボの系統。母母父のシルヴァーホークはロベルト系。今開催の中山芝の重賞も3週連続でロベルトの血を持つ馬が連対中。
サンデー系とはいえ、内の路盤の方が締まるコンディションで外差し、追い込みが決まらない馬場の方が相対的に有利です。
追い込みが使える馬場なら狙いたいサンデー系の産駒はウリウリ。全弟は凱旋門賞に出走するマカヒキ。母父フレンチデピュティは産駒のクロフネの産駒も含め、当レースに実績ある種牡馬。
昨年のセントウルSは大外枠ながらも、道中はインに潜り込み直線は中を割っての2着。昨年の当レースはその反動が出た印象もありますが、今年は逆に前哨戦で力を温存したのは不気味です。
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