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今回の毎日王冠、アタマ決め打ちは難しい…

  • 2016年10月07日(金) 18時00分


◆人気2頭は入っても1頭という前提

 リアルスティールが回避となった毎日王冠。トレセンに戻る前から調整が遅れている雰囲気はあったので、出ていたら取捨にかなり悩まされていたはず。悩みがなくなってよかったのか、それとも馬券としての面白さが減退したのか……難しいところだ。

 人気の1頭はルージュバックだろう。外厩調整かトレセン調整かということばかり話題になってしまう馬だが、私はコースと展開が重要だと思っている。東京芝1800mは合う舞台なので、今回も期待大。ただ、伸びてくるタイミングが遅れる可能性はあるので、アタマ決め打ちで馬券を買うのは怖い。

 アンビシャスは大敗後の一戦。速い上がりが使える馬場ならある程度やれると思うが、前走のダメージをどれだけ引きずっているか、特にメンタル面が気になる。これもアタマ決め打ちは難しいので、例えば本命党ならルージュとこの馬の軸2頭マルチ、穴党だったら◎○を別に決めた軸2頭マルチで人気2頭は入っても1頭という前提、のような買い方がよいかと思う。

 ステファノスは昨年良いところがなかったが、力量レベルは足りるはず。今回はさほど頭数が多いわけではないので、いつもより少し前で競馬ができれば馬券圏内に届いてもおかしくない。

 ロゴタイプの安田記念はだいぶスローで、この馬自身得意ではない上がり勝負なのに、それでも足りてしまうというほどの有利な逃げだった。もともとこの馬は持続力タイプの中距離馬なので、前走と全く違う展開でもこの舞台ではまってくる可能性はある。

 ディサイファは年齢的に衰えが怖いが持ち時計はあるし、このコースへの適性もある。トライアルホース的な雰囲気がある馬なので、次走は買いづらい。買うなら今回だ。

 ウインフルブルームは形の上ではオープン特別2戦からの参戦になるが、もともと皐月賞3着馬だし、前走・前々走も斤量の恩恵なしでの好走。この馬が好走する場合は、うまく展開を握った場合のマイネルミラノ、人気2頭ではアンビシャス、あとはディサイファ、ロゴタイプあたりと組みそう。前残りシナリオなのでルージュバックはこの形だと絡んでも3着というような設定になる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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