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今回の1800mはベストに近い/毎日王冠

  • 2016年10月08日(土) 18時00分


ヤヤ重くらいの芝と推測して

 週中に、1番人気もありえたリアルスティール(今春のG1ドバイターフ勝ち馬)の回避がきまり、秋のビッグレース直前の重要な前哨戦とするとやや物足りない組み合わせか。6歳以上のベテランが過半数を占め、秋の主役となって欲しい4・5歳馬は少ない。10日の「京都大賞典」も、やや平凡な組み合わせ10頭立てになってしまった。

 これに追い討ちをかけるように、週末の雨はそうたいした雨量ではないと予測されていたが、肝心の府中地方、土曜午前中の空の色は尋常ではなく、開幕週なので雨が止めば回復は早いとしても、渋馬場が日曜まで残る危険がある。

 ヤヤ重くらいの芝と推測して、中心は牝馬ルージュバック。良馬場に越したことはないが、昨秋、マリアライトの4着したエリザベス女王杯当日の芝は京都にしては悪く、2200m2分15秒台のパワーの必要な馬場。それを外から0秒1差まで突っ込んでいるから、重下手というタイプではない。

 牡馬陣は総じてちょっと詰めが甘く、この秋の注目馬の1頭アンビシャスあたりは、仕上がりもう一歩の危険があるから、そこにも付けこみたい。

 別定の負坦重量54キロも、牡馬陣には57-58キロの実績馬がいるので、切れ味勝負にしたい牝馬ルージュバックには、軽い負坦重量も有利だ。

 ルージュバックは、ここまで長い直線がウリの左回り(新潟、東京)の距離1800m以上では【3-1-0-0】。2着はミッキークイーンのオークス0秒1差であり、今回の1800mはベストに近い。

 人気のアンビシャス、ステファノスロゴタイプは押さえにし、ここで善戦しても本番は苦しいが、いま絶好調のマイネルミラノディサイファを妙味あるベテランとして相手本線にしたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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