ヤヤ重くらいの芝と推測して
週中に、1番人気もありえたリアルスティール(今春のG1ドバイターフ勝ち馬)の回避がきまり、秋のビッグレース直前の重要な前哨戦とするとやや物足りない組み合わせか。6歳以上のベテランが過半数を占め、秋の主役となって欲しい4・5歳馬は少ない。10日の「京都大賞典」も、やや平凡な組み合わせ10頭立てになってしまった。
これに追い討ちをかけるように、週末の雨はそうたいした雨量ではないと予測されていたが、肝心の府中地方、土曜午前中の空の色は尋常ではなく、開幕週なので雨が止めば回復は早いとしても、渋馬場が日曜まで残る危険がある。
ヤヤ重くらいの芝と推測して、中心は牝馬
ルージュバック。良馬場に越したことはないが、昨秋、マリアライトの4着したエリザベス女王杯当日の芝は京都にしては悪く、2200m2分15秒台のパワーの必要な馬場。それを外から0秒1差まで突っ込んでいるから、重下手というタイプではない。
牡馬陣は総じてちょっと詰めが甘く、この秋の注目馬の1頭
アンビシャスあたりは、仕上がりもう一歩の危険があるから、そこにも付けこみたい。
別定の負坦重量54キロも、牡馬陣には57-58キロの実績馬がいるので、切れ味勝負にしたい牝馬ルージュバックには、軽い負坦重量も有利だ。
ルージュバックは、ここまで長い直線がウリの左回り(新潟、東京)の距離1800m以上では【3-1-0-0】。2着はミッキークイーンのオークス0秒1差であり、今回の1800mはベストに近い。
人気のアンビシャス、
ステファノス、
ロゴタイプは押さえにし、ここで善戦しても本番は苦しいが、いま絶好調の
マイネルミラノ、
ディサイファを妙味あるベテランとして相手本線にしたい。