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神戸新聞杯の上位馬が強い菊花賞

  • 2016年10月21日(金) 18時00分


◆強さと安定味があるサトノダイヤモンド

 今年の菊花賞はサトノダイヤモンドディーマジェスティの一騎討ちムード。3番人気以下は少し離されそうだ。2頭とも良い枠を引いたことで、なおさらこの2頭に人気がかぶってくることだろう。

 サトノダイヤモンドは強いというだけでなく安定味がある。ステイヤーというわけではないが、それを言ったら今年のメンバーにステイヤーがいるのかどうかという話になる。神戸新聞杯の上位馬は本番で強いので本命党は素直に期待してもいいだろう、なにか問題があるとしたら位置取りで、変に大事に乗って後ろになりすぎないほうがよい。

 ミッキーロケットは前走よく食い下がった。安定味がある点もプラス。ただ、距離が伸びていかにもよさそうという雰囲気もない。上がりが速くなったときにも苦労するのではないか。

 レッドエルディストは逆に速い上がりを使えるが、すでに重賞を3回使って強さの相場は見えつつある。他に良い馬がいないから、という理由で3番人気あたりに押し出されるとしたら馬券的には手を出しづらい。

 神戸新聞杯4着以下は過去のデータではかなり苦戦しているのだが、カフジプリンスジョルジュサンクには穴の魅力を感じる。カフジプリンスは長距離適性があるし、ジョルジュサンクには先行というカードがある。しかも2頭とも良い枠を引いた。

 エアスピネルは、前走の位置取りに距離に対する不安感が垣間見えたような気がするので、私は消すことにした。

 神戸新聞杯以外となると、まずはディーマジェスティ。強いのは分かっているし捲りという選択肢が出てきたのもよい。ロングスパートのほうがよい馬だと思うので、坂の下りから積極的に仕掛けてもよいのではないだろうか。ただ、そうすると本質的なスタミナの問題も出てくるし、難しいところではある。

 個人的に強い関心を持っているのはシュペルミエール。ステイゴールド産駒で距離延長がプラスに働く可能性はあるし、枠も良い。イン突きの得意な北村宏騎手でもある。同じステイゴールド産駒でもレインボーラインは一度マイルのほうへ行ったのがどうか。ただ雨が降った場合には少しチャンスが出てくると思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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