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菊花賞は近走内容と枠順を重視したい一戦

  • 2016年10月22日(土) 20時00分


 明日10月23日のWIN5は総出走頭数が69頭、総組み合わせ数が41万9328通り(土曜16時現在)とやや少なめ。ちなみに、総出走頭数は7万240円の低額配当決着だった前回10月16日と同じです。また、出走頭数が比較的多い4レース目のブラジルC(東京11R)、5レース目の菊花賞(京都11R)には、それぞれ人気の集中しそうな馬がいます。1レース目の甲斐路S(東京10R)が8頭立ての少頭数になった点を含め、買い目を組みやすそうな印象を受ける回ではあるものの、2週連続の低額配当決着となる可能性はかなり高いと考えておいた方がいいかもしれません。

 注目は何と言っても菊花賞。世代限定のレースとしては飛び抜けて長い距離のコースが舞台となるため、競馬ファンの大半は「距離適性が最大のポイント」と考えているんじゃないでしょうか。なお、東海S(09年までは中京ダ2300mで施行)の条件が変更された10年以降に限ると、ブラジルCもJRA、かつダート、かつオープンクラスのレースとしてはブリリアントSと並び最長距離の一戦。菊花賞ほどではないかもしれませんが、こちらも距離適性の評価が人気に影響してきそうです。

◆好枠を引き当てたサトノダイヤモンドに注目

 1レース目は3歳以上1600万下の甲斐路S(東京10R)。少頭数ながらも大敗直後の馬が多く、人気は割れるかもしれません。

 2レース目は3歳以上1600万下の桂川S(京都10R)。前走で上位に食い込んだクードラパン、フィドゥーシア、マルヨバクシンらが上位人気グループを形成すると思います。

 3レース目は3歳以上1600万下の北陸S(新潟11R)。比較の難しいメンバー構成ですが、戦績に安定感のあるゲマインシャフト、ショコラブランあたりに支持が集まるでしょう。

 4レース目は3歳以上オープン、ハンデキャップ競走のブラジルC(東京11R)。東京ダ2100mのレースに実績があるアポロケンタッキー、海外遠征で健闘したラニあたりが注目を集めそうです。

 5レース目は3歳GIの菊花賞(京都11R)。土曜16時の時点ではサトノダイヤモンド、ディーマジェスティの2頭に人気が集中していました。

[伊吹式WIN5ランキング 2016年10月23日版]

1位 京都11R 3.サトノダイヤモンド
2位 東京11R 8.アポロケンタッキー
3位 東京10R 1.マイネルラフレシア
4位 京都10R 4.ドラゴンストリート
5位 新潟11R 4.ドリームドルチェ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 新潟11R 7.アースゼウス
7位 新潟11R 2.ヤマチョウフェア
8位 京都10R 1.キーナンバー
9位 京都10R 5.マルヨバクシン
10位 東京10R 2.シャドウウィザード
【以上すべての馬を買うと18点買い】

11位 東京11R 15.ラニ
12位 京都11R 6.ディーマジェスティ
13位 新潟11R 6.ショコラブラン
14位 京都10R 12.クードラパン
【以上すべての馬を買うと128点買い】

15位 東京10R 3.カレンリスベット
16位 東京11R 4.ドコフクカゼ
17位 京都11R 4.シュペルミエール
18位 新潟11R 12.ゲマインシャフト
19位 新潟11R 1.ヴァーノン
20位 京都10R 7.フィドゥーシア
21位 京都10R 2.デンコウウノ
22位 東京10R 7.ウインフェニックス
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 東京10R 5.メドウヒルズ
24位 東京11R 11.オリオンザジャパン
25位 東京11R 5.キープインタッチ
26位 京都11R 8.ミッキーロケット
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目の菊花賞(京都11R)は近走内容が最大のポイント。「前走の上がり3ハロンタイム順位が3位以下だった馬」は2011年以降[1-1-1-54]ですし、「“同年9月以降、かつJRA、かつ2000〜2400mのレース”において連対経験がなかった馬」も2011年以降[0-1-2-59]と勝ち切れていません。なお「“同年9月以降、かつJRA、かつ2000〜2400mのレース”において連対経験があった馬」のうち、「馬番が1〜4番だった馬」は2011年以降[4-1-1-0]。今年はサトノダイヤモンドとシュペルミエールの2頭が該当しています。通常の式別ではシュペルミエールを狙うつもりですが、単勝で保険を掛けやすい5レース目、かつ両者の人気に大きな差があることを考えると、WIN5ではサトノダイヤモンドを上位に評価するべきでしょう。

 4レース目のブラジルC(東京11R)は同年の成績に注目したい一戦。「“同年、かつJRA、かつダ1800m以上の重賞かオープン特別”において3着以内となった経験がなかった馬」は2013年以降[0-0-1-26]と苦戦していました。さらに、馬齢が6歳以上だった馬も2013年以降[0-1-2-19]。アポロケンタッキーを素直に重視した方が良さそうです。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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