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頭数少なめでも外枠不利?

  • 2016年10月25日(火) 12時00分


内枠有利・外枠不利で有名なコース

 今年の天皇賞秋は登録が15頭だった。当たり前のことだが最高でも15頭立てということになる。

 東京芝2000mは昔から内枠有利・外枠不利で有名なコース。03年のコース改修で改善されたと言われているが、それでも改善の度合いは限定的だ。天皇賞秋の場合、枠番別成績で見る8枠は改修後(以下同様)で[1-0-2-35]と、連対は改修初年度のシンボリクリスエスだけ。7枠は[3-2-1-28]で数の上では来ているように見えるが、好走馬が人気馬ばかりなので回収率は単38%・複39%と低い。

 ただ、今年は頭数が違う。改修後昨年まででいちばん頭数が揃わなかったのは07年の16頭。あとは17頭が4回と18頭が8回だ。つまり今年は改修後の出走頭数最少記録を更新することが決定しているわけである。

 ならば外枠でも買えるのでは? と馬番で見てみると、外から15番は[0-0-2-11]、14番は[2-1-0-10]、13番[1-1-0-11]。複回収率は順に28%、73%、20%となる。14番はまずまず来ているが(ちなみに12番もよい)、積極的に狙う理由はない。

 ここから回避馬は出ても1頭かそこらだろうから、改修後出走頭数が最少となる今年でも、外枠は例年通りやや嫌ってみる方針のほうがよいのではないだろうか。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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