スマートフォン版へ

クイーンズリングにGI制覇のサインが!?/トレセン発秘話

  • 2016年11月11日(金) 18時00分


◆吉村調教師も「ここにきて馬体に芯が入り、体幹がしっかりしてきた」

「おい、エリザベス女王杯の答えを教えてやろうか」

 とあるキュウ舎を訪ねたら、不意に後ろから声をかけられた。見ると身長180センチを超える大男がこちらを見てニヤリと笑っている。クイーンズリングを出走させる吉村キュウ舎の矢野キュウ務員だ。そういえばこの人、昨春の桜花賞時にも「答えはもう出ている」ってのたまっていたような…。

 確かクイーンズリングのGI競走用特殊ゼッケンが「4」だったことから当時、3連勝中だった同馬が「4連勝で勝つサイン」と断言した揚げ句、4連勝ではなく、4着に終わるオチをつけてくれた人物。果たして今回はどんな“サイン”が出ているというのか?

「いや、サインとかそんなもんちゃうんや。俺の家に飾ってあるクイーンズリングの写真がほとんどピンク帽ってこと。これってどういうことか分かる?」

 デビューからこれまで5勝を挙げているクイーンズリング。実にうち4勝が(8)枠で、残りひとつが(7)枠というのだから、外枠でしか勝っていないことになる。

「よく不利と言われる中山の1600メートルはもちろん、府中の1800メートルだって、スタートしてからすぐカーブだから外枠の方が不利。そういう枠順を乗り越えて、ここまで勝ってきたってことや。どうや、もう勝つ馬が分かったやろ」

 なんだか納得したような、しないような…。ただクイーンズリングのデキがかなりいいことだけは確かなようで、吉村調教師も「ここにきて馬体に芯が入り、体幹がしっかりしてきた」と自信たっぷりにその充実ぶりを解説するほどだ。

 今度こそ、クイーンズリングがGIの頂に到達するのか。ちなみに今回の特殊ゼッケンは「3」で、矢野さんいわく「ここが(京都牝馬S、府中牝馬Sに続く)今年の重賞3勝目になるということやろな」。今度は3着ってオチにならないことを願うばかりだ。(栗東の坂路野郎・高岡功)

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。

関東・舘林勲、大阪・松浪大樹の本紙予想のほか、記者による好評コラム(「一撃・山河浩、馬匠・渡辺薫など)、そして井崎脩五郎、爆笑問題の田中裕二、IK血統研など超豪華執筆陣の記事も読みごたえたっぷり。馬券作戦に役立つ情報が満載です。

関連サイト:競馬トウスポWeb

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング