まずはリピーターに注目
3歳以上のG1になってこれまで20年。2連覇した「メジロドーベル、アドマイヤグルーヴ、英のスノーフェアリー」を中心に、複数回馬券に関係したいわゆるリピーターが、アドマイヤグルーヴと同じく3年連続して絡んだスイープトウショウ、今年はアメリカに遠征したヌーヴォレコルトなど、なんと計「11頭」も存在することに注目したい。
ほとんどの中距離タイプの古馬牝馬にとって、秋の最大の目標であると同時に、牝馬の頂点を争うようなトップは限られること。また、そういうトップは非常にタフであることを示している。
まずはリピーターに注目。昨年の勝ち馬
マリアライト、3着
タッチングスピーチは、無条件に3連複、3連単に入れた方がいいかもしれない。さすがに過去、「1着、12着、17着」の
メイショウマンボは苦しいが…。
「前を見ていなかった」事件の2009年以外は、最近10年間、伏兵の台頭はめったになく、その09年をのぞくと、多頭数のG1ではあるが、馬券に関係した「27頭」はすべて7番人気以内。あまりムチャ荒れはないのもポイントだろう。
リピーターに注目を拡大適用して、昨年は大接戦だったので、0秒2差の7着だった
シュンドルボン、0秒3差の
クイーンズリングも過去の歴史が伝える有力馬に加えたい。
シュンドルボンに期待する。昨年は稍重でタフな馬場を得意とするマリアライト(宝塚記念も稍重)の勝ち時計が2分14秒9という総合力勝負。アッゼニ騎手が中団から早めに動いて直線先頭に立ちかけたが、結果的に少し厳しすぎた。
条件戦を勝ってオープンに格上がりの初戦。初重賞挑戦が、いきなりG1。関西圏への初遠征でもあった。
今年は、春に早めに動いたルージュバックを差し切るほどパワーアップしている。高速すぎるマイル戦や1800m戦は合わないから、ムラな成績だが、適鞍がないだけのこと。ムラ馬ではない。また、距離不安をささやかれたりするが、ハーツクライ産駒であり、母の父エルコンドルパサーはマリアライトと同じ。体型も寸詰まりではない。素晴らしい状態に仕上がったいまなら、むしろ2200mは適距離の可能性の方が高い。まくって出る公算大のマリアライト、クイーンズリングあたりが動くのを見てスパートしていいだろう。
前売りオッズを見ると、ぎりぎりセーフの7番人気。単複主力で有力馬に流したい。