祐言実行/福永祐一

【ユーザー質問】祐言実行Q&A『“ヤラズ・ポツン騎乗”への疑問に、同じ騎手として』

2016年11月15日(火)18時01分

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祐言実行

▲今週も騎乗に関するユーザー質問「ヤラズ・ポツン騎乗をどう思いますか?」


あの騎乗は勇気と覚悟が必要、誰にでもできることではない


Q. 横山典騎手に対して「ヤラズ・ポツン騎乗」などとネットで話題になってます。少ない小遣いで遊んでいるサラリーマンとしては、馬の調子が悪かったでは納得できません。福永騎手なら答えてくれると思い、質問します。横山典騎手だけの責任ではないと思いますが、この「ヤラズ・ポツン騎乗」をどう思いますか?

A. 前回(『捨て身のマクリでレースを壊すのはあり?』)と似たような答えになるが、まず最初に言いたいのは、マクリにしても後方待機にしても、みんなひとつでも上の着順を目指し、試行錯誤の末に選択した騎乗だということ。それを、まるでやる気がないかのように言われるのは、同じジョッキーとして心外だ。

 昔から競馬界にある「ヤラズ」という言葉についても、自分にとってはもはや死語であり、今の時代、「ヤラズ」なんてないと断言できる。命の危険をおかして騎乗しているのに、適当に乗るなんて考えられないし、「今日はヤラなくていいよ」なんていう関係者からの指示も聞いたことがない。

 その騎手を選んで乗せているオーナーや調教師は、馬券を買っているファン以上に騎乗の一部始終を注視している。そんななか、やる気のない騎乗を繰り返そうものなら、あっという間に騎乗依頼が減り、淘汰されていく。それはどの世界でも同じだろう。でも、ノリさんの現状はそうではない。長きにわたり、トップジョッキーとしてその存在感が失われていないのは、関係者に技術が認められているからにほかならない。...
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祐言実行とは

2013年、念願のJRA賞最多勝利騎手に輝き、いまや押しも押されもせぬトップジョッキーのひとりとして、日本競馬界を牽引する福永祐一。“福永洋一の息子”として、長年プレッシャーと戦いながら、ときに挫折を味わいつつも、決して自分自身と向き合うことを恐れなかった。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線で語るレース回顧『ユーイチの眼』や最新の『喜怒哀楽』、さらには福永祐一のルーツに迫る『祐一History』など、盛りだくさんの内容でお届けするコラム。彼のバイタリティーのすべてがここに。

コラムニストプロフィール

福永祐一
福永祐一
1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。

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