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ディープインパクト包装紙と舶来系包装紙

  • 2016年11月17日(木) 12時00分


エリザベスは、校則にほぼ則った馬券でハズレて、校則を破った馬券で当たった。
エリ女の校則とは1、2人気をリスペクトし、7人気まで拾う馬券のことで、校則破りとは、そういうのを無視して、8人気以下の馬の馬券を買って、もしかしてのゆらぎを待つ馬券だ。

自分は、今年は(今年も?)静かに校則を破り、ゆらぎを待とうと決めていたので、校則を守りつつもシングウィズジョイとシャルールから静かな馬券(ワイドや複勝)を買って、それで救われた。やはり静かに校則を破ることもときには必要だと思った。よし、今週も静かにゆらぎを待とう。

にしても驚くべきは、G1のルメール騎乗馬で単61.6倍、12人気などという馬券が生まれることだ。しかもその前週に1日8勝という日本タイ記録、騎乗機会10連続連対の日本記録を達成したルメールでだ。どうやらG1では名手といえども馬の実績が優先されるようだ。むしろ人気優先は平場のほうでこそ! とも思える、実際、先週も平場ではすべて4人気以上だった。

こういうのを体感してしまうとついつい今後もそういう馬券を探してしまいそうで、それが怖い。

今週のマイルチャンピオンでルメールが騎乗するイスラボニータの人気はどうかな?

イスラボニータ 予想2人気 ワオ!

5人気くらいだとおいしそうだなと思っていたけど、ちょっとムシがよすぎるか?

では、他の外国人騎手騎乗で人気は今ひとつの馬はいるかな?

ヤングマンパワー バルザローナ 予想3人気
ネオリアリズム  ムーア    予想7人気
マジックタイム  シュタルケ  予想8人気
サトノルパン   Mデムーロ  予想10人気
ウインプリメーラ アッゼニ   予想13人気

おっと、バルザローナ以外はおいしそうな人気だ!

このレースは1、2人気が馬券圏内に来やすいから、ムーア以下の人気の外国人騎手から1、2人気へ買えばそれで解決ではないか!?

特にウインプリメーラはエリザベスに出て来たら、ペースが読みにくくなりそうだから回避を願った馬だ。シングウィズジョイが2着に来れた影の立役者はウインプリメーラの回避とも思っているから、ここは感謝の意を込めて、買ってみたくなる。しかも予想13人気! そそられる! 

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今年はどんな包装紙で包むべきか?
今年もディープインパクトという名の高級包装紙で包んでいいか?
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マイルチャンピオンシップは、ディープインパクトという高級包装紙でなんらかの馬を包むレースだ。

として、ディープインパクト産駒で、別の産駒の馬を包んだら、包装紙は正しかったけれど、包む馬を間違えた。2年前の出来事だ。

1着 ダノンシャーク(ディープ産駒)
2着 フィエロ(ディープ産駒)
3着 グランデッツァ(アグネスタキオン産駒)
4着 トーセンラー(ディープ産駒)
5着 エキストラエンド(ディープ産駒)

包むとは、2頭がディープ産駒で、1頭が他産駒で馬券が構成された状態のことで、自分は9人気のグランデッツァをナイガシロにしてしまい、ハズしてしまった。でも、1、2、4、5着がディープ産駒で包装感はいっぱいだった。

ちなみに3年前は、こんな感じだった。
1着 トーセンラー(ディープ産駒)
2着 ダイワマッジョーレ(ダイワメジャー産駒) 
3着 ダノンシャーク(ディープ産駒) 
4着 コパノリチャード(ダイワメジャー産駒) 
5着 ドナウブルー(ディープ産駒)

ディープ産駒でダイワメジャー産駒を包んだ感じだ。
3年前も2年前も包装紙は正しかったから、懲りずに去年も包もうと試みた。

フィエロとサトノアラジンを重要包装紙と見立て、イスラボニータを包もうとしたら、
フィエロ 2着
イスラボニータ 3着
サトノアラジン 4着
で、
またまた包み損ねた。っていうか、2、3、4着だから包んだ紙が破けちゃった感じだ。

そう、モーリスをナイガシロにして痛い目にあったのだった。
でも今年はモーリスはいない。
ならば今年も包むまで! そういうことだ! 

とはいえ、肝心のディープ産駒がいないと話にならない。今年もディープ産駒はいっぱいいるかな?

いた! 8頭もいた!

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ディープ産の牡馬は、古馬になったらマイルチャンピオンシップを目指す。
ディープ産の牝馬は、古馬じゃなくてもジャパンカップを目指す。
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ここんところずっと書いている。
日本一の賞金レース・ジャパンカップを日本一の種牡馬の牡馬が目指さないなんてペーソスが溢れるにもほどがある。

でも実際、そのとおりだからしょうがない。
2年前 
マイルチャンピオン
ディープ産駒 6頭(すべて牡馬)
ジャパンカップ
ディープ産駒 5頭(牡馬2頭・牝馬3頭)

去年
マイルチャンピオン
ディープ産駒 6頭(すべて牡馬)
ジャパンカップ
ディープ産駒 3頭(牡馬1頭・牝馬2頭)

今年
マイルチャンピオン
ディープ産駒 登録8頭(すべて牡馬)
ジャパンカップ
ディープ産駒 登録4頭(牡馬3頭・牝馬1頭)

ああ、今年もジャパンカップに牝馬(ビッシュ)が登録している。牡馬も3頭登録していて(ディーマジェスティとラストインパクトとリアルスティール)、例年よりアツそうだ。
でもマイルチャンピオンも例年以上だ!
ならば包もう。今年もディープインパクトの高級包装紙で包もう。

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イスラボニータのツカミはオッケーか?
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イスラボニータは休み明けでズッコケなければ、2戦目も走る。

3歳秋
セントライト  1着
天皇賞秋    3着
ジャパンカップ 9着

4歳春
中山記念   5着

4歳秋
毎日王冠   3着
天皇賞秋   3着
マイルチャンピオン 3着

5歳春
中山記念   9着
大阪杯    5着
安田記念   5着

5歳秋
富士S    2着

この秋は富士Sスタートで2着。ツカミはオッケーだ。ならば素直に従うまで。
去年は1人気で出遅れて、道中苦しい競馬(いつもと違う競馬)を強いられながらも追い込んで3着した。

ふつうにスタートしたら、ふつうに前につけて、ふつうに抜け出して、だけど何かに差されて、2着か3着するのではないか? 
ルメールなら流れに上手く乗って、少し早めに仕掛けて、ちゃんと2着か3着してくれそうだ。

おっと、結局ルメールに戻ってしまった。
でもしょうがない。今週も静かにしようと決めたからには人気はいったん忘れないと。

だから決めた。

一番丁寧に包むのは、イスラボニータにしよう。

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雑に期待できる馬はいるか?
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今年のマイルチャンピオンを騎手視点で見ると、
ディープインパクト産駒に日本人騎手が騎乗し、非ディープインパクト産駒に外国人騎手が騎乗することがわかる。
(Mデムーロのみがサトノルパンに騎乗)

ディープインパクト産駒(人気は予想)
1人気  サトノアラジン 川田
4人気  ミッキーアイル 浜中
6人気  フィエロ    戸崎
9人気  ガリバルディ  福永
10人気 サトノルパン  Mデムーロ
11人気 ディサイファ  武豊
15人気 ダノンシャーク ーー
17人気 ダコール    小牧

外国人騎手騎乗馬
2人気  イスラボニータ  ルメール
3人気  ヤングマンパワー バルザローナ
7人気  ネオリアリズム  ムーア 
8人気  マジックタイム  シュタルケ 
10人気 サトノルパン   Mデムーロ
13人気 ウインプリメーラ アッゼニ 

改めて眺めてみると、やっぱり外国人騎手騎乗馬を包みたくなる。

っていうか、去年は、ディープインパクト産駒で包み損ねたと書いたけれど、別の見方をすれば、外国人騎手で包んだとも言える。

1着 ムーア
2着 Mデムーロ
3着 蛯名

ムムム…。外国人という名の高級包装紙もありのような気がして来たぞ。

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マイルチャンピオン・注目馬
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今週も静かに馬券を買おうと思っていたけど、結局いつものように散らかってしまった。ただ整理するにはまだ早い。今週末の天気なども気になるからだ。
だから今年は2つの包装紙を用意することにした。

ディープインパクト包装紙
サトノアラジン
ミッキーアイル
フィエロ
ガリバルディ

この4頭はディープインパクト産駒の人気4頭。
京都実績も十分で頼もしい。

外国人騎手包装紙
イスラボニータ
ヤングマンパワー
マジックタイム
ウインプリメーラ

この4頭は1600実績のある外国人騎乗馬。

ディープインパクト産包装紙で、外国人騎手騎乗馬を包み、外国人騎手包装紙でディープインパクト産駒を包む。

うむ、これが一番落ち着く。
どちらの包装紙を採用するかは、お天道様なんぞを見上げながら、週末考えることにしよう。それでもどうしても答えが出なかったときは、包むのをきっぱりあきらめて、「ディープインパクト包装馬」×「外国人騎手騎乗馬」の2連系の馬券でも買って、静かに鑑賞だ。

包むにしろ、包まれるにしろ、
イスラボニータ(一番丁寧に包むと決めたから)
マジックタイム(雨が降ってもチャンスは生まれそう)
ウインプリメーラ(逃げそうなミッキーアイルの番手につけて、そのまま!)
の3頭には注目している。

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競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

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