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重い芝の京都向きの血統

  • 2016年11月18日(金) 19時00分


◆全国的にノーザンダンサーやロベルトに注目

 土曜の京都は雨が降る模様。日曜も重い芝を想定します。

 重い芝の京都芝G1はサドラーズウェルズ、ロベルトの血がポイントになりやすい馬場。

 2011年のマイルCS。当日は晴れましたが、前日の雨で土曜の芝は不良馬場。勝ち馬のエイシンアポロンは父も母父もノーザンダンサー系。母父がサドラーズウェルズ。

 2着フィフスペトルは母父がネヴァーベンド系で母母父がロベルト。3着サプレザもサドラーズウェルズの血を持つ馬。1-3着はすべてサンデーサイレンスの血を持たない馬。

 サンデーよりも欧州型ノーザンダンサー系の血やロベルトの血が強い馬場でした。天気自体の読みも難しいのですが「2011年に近い方向性の馬場」と決めつけて見解を書きます。

 今年の出走予定馬は、すべてサンデーの血を持つ馬。父が非サンデー系もスノードラゴンとヤングマンパワーのみ。ロベルト系、欧州型ノーザンダンサー系の血がポイント。

 ロベルトもサドラーズウェルズの血も持っているのがマジックタイム。タフなマイルは歓迎の血統。内伸び馬場になって内を突く形なら。

 ロードクエストの母父チーフベアハートはノーザンダンサー系種牡馬。その父チーフズクラウンは京都芝G1の大穴血統で過去にはアグネスデジタルがマイルCS、マイネルキッツが天皇賞春で大激走。母母父はロベルト系のリアルシャダイ。重い芝の方が相対的に有利ですが、京都コースのレイアウト自体も近走よりは合うでしょう。

 フィエロの母は重い芝のマイルでは世界最強レベルと思われるロックオブジブラルタルと父、母父、祖母が同じ。程よく重い芝の重賞には出走したことがないのですが、ピークの状態で出ていたらもの凄く強かったかも。と思わせる血統。その点には期待できます。

 東京の芝も福島の芝も欧州型ノーザンダンサー系の馬力が活きる馬場。東京芝はハービンジャーがディープの2倍近い勝率で勝ち星も拮抗(今年の4回東京〜先週まで)。

 福島芝はサンデーの血を持たない馬の方が走るぐらいです。そういえば福島記念の勝ち馬マルターズアポジーもサンデーを持たない馬。ロベルトの血とノーザンダンサーの血は持つ馬でした。今週末も全国的にノーザンダンサーやロベルトといった馬力血統に注目しましょう。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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