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久々の百万通り超えで高額配当決着も

  • 2016年11月19日(土) 20時00分


 前回11月13日のWIN5は112万7410円の配当で決着。単勝7番人気の馬が2勝したことを考えると、思ったよりも伸びなかったと感じた方が多いかもしれません。ただ、14頭立て以下だった1〜2レース目を制したのがいずれも単勝1番人気馬でしたし、単勝7番人気馬が勝った3〜4レース目はいずれも16頭立て以上のハンデキャップ競走。初めから「1〜2レース目は堅く収まるはず」「荒れるとしたら3〜4レース目」と決め打ちしたプレイヤーが多かったのでしょう。

 明日11月20日のWIN5は総出走頭数が80頭、総組み合わせ数が103万6800通り(土曜16時現在)。このまま総組み合わせ数が百万通りを超えれば今年9月4日以来、通算で34回目となります。なお、総組み合わせ数が百万通りを超えた過去33回のうち、百万円未満の配当で決着したのは8回だけ。一方、一千万円以上の配当は9回ありました。明日も混戦模様のレースがそれなりに多く、極端な低額配当で決着する可能性は高くなさそうです。

◆マイルCSはここ半年の実績や前走の内容がポイント

 1レース目は3歳以上1600万下の錦秋S(東京10R)。休養明けの前走で2着に好走したディアデルレイや3歳勢が注目を集めるでしょう。

 2レース目は3歳以上1000万下の衣笠特別(京都10R)。3歳のアドマイヤリード、パーシーズベストらが上位人気グループを形成するのではないかと思います。

 3レース目は3歳以上オープンの福島民友C(福島11R)。実績上位のアジアエクスプレス、前走で重賞初制覇を成し遂げたリッカルドあたりに支持が集まりそうです。

 4レース目は3歳以上オープン、ハンデキャップ競走の霜月S(東京11R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気グループの支持は割れるかもしれません。

 5レース目は3歳以上GIのマイルCS(京都11R)。土曜16時の時点ではイスラボニータ、サトノアラジン、ミッキーアイル、ヤングマンパワーらが人気を集めていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2016年11月20日版]

1位 京都11R 2.サトノアラジン
2位 福島11R 3.リッカルド
3位 東京10R 8.クインズサターン
4位 京都10R 9.パーシーズベスト
5位 東京11R 5.タールタン
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 東京11R 16.ディーズプラネット
7位 東京11R 9.スーサンジョイ
8位 東京11R 11.ピンポン
9位 京都10R 5.ジュールポレール
10位 京都10R 1.キンショーユキヒメ
【以上すべての馬を買うと12点買い】

11位 東京10R 1.イーグルフェザー
12位 福島11R 4.アジアエクスプレス
13位 京都11R 8.イスラボニータ
14位 東京11R 2.チャーリーブレイヴ
【以上すべての馬を買うと120点買い】

15位 京都10R 11.アドマイヤリード
16位 東京10R 13.ダノンフェイス
17位 福島11R 1.ショウナンアポロン
18位 京都11R 10.マジックタイム
19位 東京11R 6.タイセイファントム
20位 京都10R 15.アンドリエッテ
21位 東京10R 4.コスモカナディアン
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 東京10R 7.ディアデルレイ
23位 福島11R 2.キクノソル
24位 福島11R 9.モズライジン
25位 京都11R 16.ミッキーアイル
26位 京都11R 9.サトノルパン
【以上すべての馬を買うと3750点買い】

 5レース目のマイルCS(京都11R)はここ半年の実績に注目したい一戦。2012年以降の傾向を見ると、「“同年5月以降、かつJRA、かつ3歳以上か4歳以上のGIならびにGII”において5着以内となった経験がない馬」は[0-0-0-30]と苦戦しています。しばらく大敗が続いている馬はもちろん、GIIIやオープン特別を主戦場としてきた馬も評価を下げるべきでしょう。また「“同年の安田記念”において4着以内となった経験があった馬」を除くと、「馬齢が3歳だった馬」は[0-0-0-12]、「馬齢が6歳以上だった馬」は[0-0-0-15]と好走例なし。さらに「前走の4コーナー通過順が1番手だった馬」も[0-0-0-9]と期待を裏切りがちです。楽しみな馬は何頭かいますが、最有力候補はやはりサトノアラジン。川田将雅騎手に乗り替わってからの3戦がいずれも好内容でしたし、今回はメンバー構成にも恵まれました。

 4レース目の霜月S(東京11R)は関西圏のレースを主戦場としてきた馬が優勢。「“前年か同年、かつ京都か阪神、かつ1400〜1800m、かつ1000万下から上のクラスのレース”において3着以内となった経験がない馬」は2012年以降[0-1-1-37]と勝ち切れていません。この条件をクリアしており、オープンクラスのレースでも好走経験があるスーサンジョイ、タールタン、ディーズプラネット、ピンポンあたりに注目すべきだと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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