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ムーアはノンコでも攻めるか?

  • 2016年12月01日(木) 12時00分


ジャパンカップ・ダートからチャンピオンズCに名称変更されようが、東京競馬場から阪神競馬場へ、阪神競馬場から中京競馬場へ変更されようが変わらない本質のようなものがある。激突感だ。

強い馬同士(1〜3人気)がぶつかり合って、1頭が勝ち負けし、もう2頭が3着以下に敗れる。そんな激突。
それが第1回ジャパンカップ・ダートからずっと続いている。

そう、激しくぶつかり合うから、1・2・3人気同士のワンツーがぜんぜんないのだ。この10年で1度もないだけじゃなく、第1回ジャパンカップ・ダートから振り返っても、ワンツーはクロフネ(1人気)=ウイングアロー(3人気)で決まった01年の1回しかない。このレースだって2人気は8着に敗れた。

ワンスリー(1着・3着)、ツースリー(2着・3着)もこの10年で3回しかない。つまり1人気と2人気と3人気の間には常に4人気以下の馬が入り込む余地があるのだ。

ダートの王者は、逃げ先行タイプが多く、先行してぶつかり合うことが多いから、最後に力尽きて、そこを伏兵馬に狙われるのかもしれない。最優秀ダート馬の称号や、2つしかない中央のG1の勲章がかかっていることも、激突のエッセンスになっているのかもしれない。

わかりやすいのが先週のジャパンカップだ。これは芝のレースだけど、ムーアが「勝つための騎乗をした」とコメントしていた。勝つためにリアルスティールを3番手に位置取らせて、キタサンブラックに勝とうとしたわけだ。結果、5着だったがムーアは「ワンアンドオンリーの位置が欲しかった」ともコメントしていた。ワンアンドオンリーの位置とは、2番手だ。もしかしたら陣営は、大阪杯で横山の典さんが番手競馬でキタサンブラックを差したアンビシャスの競馬を狙っていたのかもしれない。

折り合い難のあるリアルスティールでそういう競馬を狙うムーアはさすがだけど、そのムーアでさえも勝つための競馬をしたら、1着か馬券圏外ということもあるわけだ。

そういう競馬がジャパンカップ・ダート〜チャンピオンズカップではずっと繰り広げられている。

以下は過去10年(ジャパンカップダート含む)の1・2・3人気馬の成績。
激突感が満載なことが着順を見ればわかる。

2006 東京ダ2100
1人気 シーキングザダイヤ 2着
2人気 ブルーコンコルド  9着
3人気 サンライズバッカス 5着

2007 東京ダ2100
1人気 ヴァーミリアン      1着
2人気 ドラゴンファイヤー    6着
3人気 スチューデントカウンシル 8着

2008 阪神ダ1800
1人気 ヴァーミリアン   3着
2人気 サクセスブロッケン 8着
3人気 カジノドライヴ   6着

2009 阪神ダ1800
1人気 エスポワールシチー 1着
2人気 ヴァーミリアン   8着
3人気 ワンダーアキュート 6着

2010 阪神ダ1800
1人気 トランセンド    1着
2人気 シルクメビウス   5着
3人気 キングスエンブレム 9着

2011 阪神ダ1800
1人気 トランセンド    1着
2人気 エスポワールシチー 3着
3人気 ヤマニンキングリー 7着

2012 阪神ダ1800
1人気 ローマンレジェンド 4着
2人気 エスポワールシチー 10着
3人気 ワンダーアキュート 2着

2013 阪神ダ1800
1人気 ホッコータルマエ  3着
2人気 ローマンレジェンド 13着
3人気 ベルシャザール   1着

チャンピオンズC 中京ダ1800
2014
1人気 コパノリッキー   12着
2人気 ホッコータルマエ  1着
3人気 ローマンレジェンド 3着

2015
1人気 コパノリッキー   7着
2人気 ホッコータルマエ  5着
3人気 ノンコノユメ    2着

うむ、やっぱり激突している。激突はしているけれど、1頭は連対圏内に踏みとどまっているのもわかる。

1・2・3人気馬が連対できなかったのは08年のみ。1人気ヴァーミリアンが3着に負けて、4人気のカネヒキリが1着した。それ以外では1・2・3人気のどれかが連対していて、だけど1・2・3人気のワンツーなしだ。
ここのところずっと書いているけれど、まったくもってその傾向は変わらない。

以下は今年の1・2・3人気の予想。

予想1人気 アウォーディー  武豊
予想2人気 ノンコノユメ   ムーア
予想3人気 ゴールドドリーム Mデムーロ

2・3・4人気で入れ替わりはあるかもしれないけれど、1人気アウォーディーは間違いないだろう。
そして、この人気のママならば、
アウォーディー×ノンコノユメ
アウォーディー×ゴールドドリーム
ノンコノユメ×ゴールドドリーム
のワンツー馬券はないということになる。
あっても、ワンスリーかツースリー。

カギは、ムーアが先週のリアルスティールと同じように「勝つための競馬」をノンコノユメでするかどうかだけど、ムーアを乗せる以上は「勝つための競馬」をしてもらうに決まっている。でないとムーアの意味がない。

というわけで、ムーアが勝つための競馬をするということで、今年も1・2・3人気の激突はほぼ決まった。
だから、今年もアウォーディー・ノンコノユメ・ゴールドドリームの3頭から、4人気以下へ2連系馬券を買えば、ほぼほぼ的中だ! やったー!

――――――――――――
JBC包装紙とみやこ包装紙
――――――――――――

先週のジャパンカップは、菊花賞包装紙で非菊花賞組を包んだら当たってしまった。
1着 キタサンブラック  15年菊花賞1着
2着 サウンズオブアース 14年菊花賞2着
3着 シュヴァルグラン  非菊花賞

1人気・5人気・6人気で3連複8050円は、個人的にはとてもおいしい馬券だった。毎年使える包装紙とは思わないけれど、菊花賞組がレースを作りそうな年や菊花賞組が幅を利かせそうな年には使えそうだ。

マイルチャンピオン 舶来系(外国人騎手)包装紙
ジャパンカップ   菊花賞包装紙

2つ続くと、3つ目をついつい探したくなってしまう。
先週もルメールで3つ目を狙って、落とし穴に落ちたばかりだけど、まったくもって懲りない。

シングウィズジョイ 2着
イスラボニータ   2着
レインボーライン  6着 ←落とし穴

ルメールの2着三部作がダメだったなら、包装紙三部作を狙うまでだ。

チャンピオンズCはJBC包装紙か、みやこ包装紙のどちらかで包めそうな気がしている。ジャパンカップ・ダート時代から、JBC組は来るならいっしょに来やすかった。過去10年で4回いっしょに来ている。みやこS組は2回だ。2つ合わせても6回だ。毎年どちらかで包めているわけではない。でも今年はJBC組で包めそうな気がする。

JBC組
アウォーディー 前走2人気1着
コパノリッキー 前走1人気5着
サウンドトゥルー 前走5人気3着
ノンコノユメ  前走4人気4着
(ホッコータルマエ 前走3人気2着)

みやこS組
アスカノロマン 前走2人気14着
アポロケンタッキー 前走4人気1着
モンドクラッセ 前走5人気4着
ラニ      前走3人気13着
ロワジャルダン 前走7人気3着

JBCは1人気〜5人気馬が1着〜5着におさまっていた。今回3人気で2着だったホッコータルマエが故障で回避(引退)はとても残念だけど、4頭でも十分安定感がある。JBCは川崎の左回りで、その点も頼もしい。

一方、みやこS組は人気と着順の折り合いがよろしくない。爆発感はあっても、安定感はないメンバーに思える。1人気で2着したグレンツェントが出走しないのも安定感のない印象を強く抱かせる原因か? 包装紙というより、包装紙を突き破る駒といった印象だ。

ゆえにJBC。当たり前にJBCに目が行ってしまう。

JBC組は4頭だけど、予想1人気のアウォーディーと予想2人気のノンコノユメがいる。走るなら連対するはずの2頭だ。だから、包むならこうなる。

1列目 アウォーディー・ノンコノユメ
2列目 なんか
3列目 アウォーディー・ノンコノユメ・サウンドトゥルー・コパノリッキー

ああ〜当たりそうだ。まったくもって無理のない気がする。無理がなさすぎて怖いくらいだ。ひぃー!

――――――――――――
チャンピオンズC注目馬
――――――――――――

ゴールドドリーム
サウンドトゥルー
おまけ・ロワジャルダン

アウォーディーとノンコノユメを大切にする予定だったけれど、最終的にはゴールドドリームとサウンドトゥルーを丁寧に包みたくなった。
理由は、前で何かをしでかしそうだったホッコータルマエとタガノトネールが出走できなくなったからだ。

去年のチャンピオンズカップで、コパノリッキーに騎乗して逃げた武豊がレース後「外国人騎手の乗ってる馬2頭にわけのわからない絡まれ方をした」的なコメントをしていた。1角から2角にかけて変な絡まれ方をして、そこでペースが速くなって、最後の踏ん張りが利かずに7着に負けた。

逆に言えば、いいペースで逃げられたら勝ち負けになったかも…というわけだ。そのコパノリッキーにルメールが騎乗することになって、それだけでも不気味だろうけど(理由はエリザベス女王杯のコラムにて)、タガノトネールやホッコータルマエがいたら、コパノリッキーのマークはある程度は任せられたはず。

つまり、場合によっては自らマークに行かねばならない状況が生まれるかもしれないわけだ。そこに、勝つ競馬をするであろうムーアのノンコノユメも加わるとしたら…。当初の想定よりだいぶスリリングな競馬が前方で生まれるかもしれない。

それでも、アウォーディーは強くて、連対するかもしれない。ただルメールとムーアが前で競馬をしていたら、それなりに激しい競馬になるのではないか? そこに、そんなに前に行かなそうな、行けなさそうな、ゴールドドリームとサウンドトゥルーが隙間を埋めるように襲いかかる。

そんな空想。ムーアが前に行かなかったら、終わる妄想。

ゴールドドリームは予想3人気だけど、4人気になってくれれば、安心して、アウォーディーやノンコノユメやコパノリッキーと絡ませられる。仮に3人気だったとしても、1人気×3人気のワンツーはかつて1回あった。またゆらぐ可能性はある。

ロワジャルダンは横山の典さんになったから気にしておく。枠や人気を見て、面白そうだったら包んでみたい。枠は内がいいな。人気は9、10人気くらいだといいな。

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競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

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