スマートフォン版へ

アウォーディーの出方が気になるチャンピオンズC

  • 2016年12月02日(金) 18時00分


◆一見絶好枠に見える2番枠だが…

 ホッコータルマエの引退やタガノトネールの事故などレース直前になって事態が大きく変わってきた今年のチャンピオンズC。人気はアウォーディーだろう。6連勝中だし、ダートでは無敗。さらに今回は好枠を引いた。アンタレスSのような差しの競馬もできるが地方では位置を取ったり捲ったりしており、コース形態に合わせたレースができる点が強み。

 今回問題があるとしたら一見絶好枠に見える2番枠で、行くとすると他に逃げ先行タイプが多く、控えると砂をかぶったり外に出すのに難儀したりという問題が出てくる。

 サウンドトゥルーはJBCクラシック3着。派手さはないが、堅実に上位に来る点が魅力。自身の脚質とコースの組み合わせという点では川崎→中京は確実にプラス。勝ちきれるかどうかはともかく、ヒモには必要なキャラクターだ。

 ノンコノユメは一時期よりやや勢いが落ちている感じもある。ムーアで売れるだろうが、乗り難しいタイプというよりはいかに溜めるかの馬なので、テン乗りのムーアと意外に合わない可能性もある。

 コパノリッキーはGI実績ということでは最右翼だが、この馬を潰すためにはどういう競馬をすればよいかということが分かってきてしまっている印象も。ただ、自分より外に徹底先行型がいないのは好都合。

 ゴールドドリームはここまで崩れていないことと、前走で古馬相手の戦いに一応のメドをつけたことはプラス。ただ、3歳ダート勢のレベルはまだ不明。ケイティブレイブあたりがここにいたらどの程度の人気か、ということを考えるとちょっと人気が盛り上がりすぎのような気もする。逆にこの馬から入る場合、古馬勢の誰が予想外に走らないのか、というイメージ作りをしなくてはならない。

 みやこS組は今回地味に見えるが、差して勝ってきたアポロケンタッキーには一定のチャンスがあると思う。ロワジャルダンも3着で穴になる可能性はある。モンドクラッセは、アスカノロマンが内から突っ張ってこないことが好走の条件となる。

 モーニンはまだ4歳で簡単に見限れる存在ではないのだが、このレースはJCダート以来、大敗馬の巻き返しがほとんどない点が問題。前走着順が問題になるのはラニも同様。前走はこの馬の難しさがモロに出た印象。前々走は内田博騎手で3着しているだけに、今回うまく運べればよいのだが。

【予想】須田鷹雄の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!
※PC・スマートフォンよりご覧ください。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング