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前走2着馬の好成績

  • 2016年12月06日(火) 12時00分


前走大敗馬の巻き返しが少ないレース

 チャンピオンズカップのときにあちこちで「前走着順が問われるレース」ということを書いたのだが、前走大敗していたアスカノロマンに3着されてしまった。

 しかし、例外にぶちあたるのは仕方ない。くじけず同じ線の話を書く。

 阪神JFは過去10年、全馬均等買い時の回収率が単37%・複63%という堅めのレース。その原因が、前走大敗馬の巻き返しが少ないことだ。

 前走条件戦組についてはまあ強い弱いと直結することなので当然といえば当然。前走条件戦3着以下の馬は過去10年[0-0-0-12]。単に強さが足りないということになる。

 前走オープン・重賞で3着以下だった馬は[0-2-2-48]。複勝回収率34%。絶対買うなとは言えないが、軸ではなくヒモに1頭だけ、というところだろう。

 問題は残る前走連対組である。実はこれ、前走オープン組・条件戦組とも、前走1着馬より2着馬のほうが成績が良いのだ。

 条件戦組は新馬・未勝利(全員前走1着)組と500万条件組が混在しているので評価が難しい。また今年、前走条件戦2着馬はいない。ここではオープン組の成績をご紹介しよう。

前走 着度数 勝率 複勝率 単回収率 複回収率
同級1着 [2-3-2-24] 6.5% 22.6% 52 46
同級2着 [2-2-2-10] 12.5% 37.5% 66 85

 これは過去10年だが、91年に牝馬GIになって以降の通算でも、複勝率と複勝回収率は前走オープン1着馬<2着馬となっている。

 今年の該当馬はショーウェイとレーヌミノル。この2頭のいずれかが、今年も馬券になるのだろうか。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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