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追える外国人騎手との相性はいい/チャレンジC

  • 2016年12月09日(金) 18時00分


来期の展望を大きく広げたい

 4年前から12月に移り、ハンデ戦の1800mになったばかり。現在は有馬記念の2週前なので、必ずしもトップクラスではないオープン馬の、年度末締めくくりの1戦。若い3-4歳馬は来期の展望を大きく広げたい。一方、あと少しでさらに年齢が加算されるベテラン組は、ここならなんとかならないか。ややたそがれムードを背負いながらの1戦になる。

 ここ4年間、馬券に関係した12頭の中には、若い3-4歳馬もいれば、7-8歳のベテラン組も存在する。ハンデ頭は多頭数の接戦とあってここまでは【0-0-0-5】だが、だからといって11月20日のG1マイルチャンピオンSで落馬しそうになるほど大きな不利を受け、このままでは引き下がれない58.5キロの7歳馬ディサイファ(武豊)は買えない、というほどのことはない。どのみち混戦。配当のメリットのありそうな馬を買いたい。

 4歳ベルーフ(父ハービンジャー)は、ちょっと気難しい一面があってなかなか善戦ホースから脱皮できないが、3歳春の皐月賞以降、除外になった今春の中山金杯を含めると、なんと13戦連続して乗り替わりである。それもすべて異なる騎手。難しい馬だけにときにはプラスもあるだろうが、もったいない惜敗も多いように思える。また、短期免許の外国人騎手が5人騎乗して【0-3-0-2】である。勝ってはいないが、その5戦の着差は「0秒0〜0秒4」。テン乗りでも追える外国人騎手との成績はいい。

 追うといっても、ムチに頼る騎手ではなく、長い腕を使って押すように追う外国人騎手と合っているように思える。今回は6人目の外国人騎手のV.シュミノー(23)が騎乗する。先週の土日(中京、中山)で、来日第1週目ながら【2-3-2-9】の成績を残したシュミノーは侮れない。ベルーフの騎乗が決まったとき、とくに根拠があるわけではないが、騎乗スタイルがハービンジャー産駒のベルーフ(母レクレドールはステイゴールドの全妹)に合っているのではないかと感じた。今週は栗東のウッドで長めからの最終追い切りにも騎乗して力強く伸びた。

 地元の阪神の芝は1戦しかしていないが、出世レースのエリカ賞を最内から(当時はクビを上げてよれつつ)快勝している。コースも合う。同じ差しタイプで人気のフルーキー(デムーロ)が近くの内枠にいるので、これをマークするような作戦になるだろうことも隠れたプラスである。相手本線はそのフルーキーと、ヒルノマテーラヒストリカルエキストラエンド

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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