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ニュージーランド競馬観戦ツアー

  • 2016年12月10日(土) 12時00分


ニュージーランド競馬は“女性騎手の時代”

“鷲見アナ卒業”について書いた先週の当コラム。その注目数がスゴイことになっちゃいましたね(9日夜10時の時点で105。当欄始まって以来の新記録)。netkeiba.comで見られる全てのコラムを通じてNO.1にもなりました。注目数100超えなんて、めったにないこと。今年も恒例の“私の競馬十大ニュース”を書く季節が近づいてきましたが、この話は間違いなくランクインすると思います。

 彼女はこれで3つ目の伝説を作ったと言ってもいいでしょう。この状況に最も恐れおののいているのが、何を隠そう、この私であります。だって、彼女が卒業しちゃったら、これほどの注目を集められる絶好の“ネタ元”が、目の前から消えちゃうんですよ。ってことは、もうこれ以上のコラムは書けないかもしれないじゃないですか(汗)。

 まぁそれはともかく、あと3週、23日(金)にも“特別版”を放送しますから、残り4回の「ウイニング競馬」で、鷲見アナの“勇姿”を存分にお楽しみください。そして、新年からの放送も引き続きご愛顧いただきますよう、よろしくお願いいたします。

 さて、話は変わりますが、きのうまで某社主催の海外競馬観戦ツアーでガイド役を仰せつかり、ニュージーランドに行ってきました。メインは7日のオークランド・エラズリー競馬観戦。さらに私は、翌8日の自由行動日に飛行機とバス(帰りはタクシー)で往復約4時間かけてヘイスティングスという町へ日帰りし、新たな(海外209カ所目の)競馬場でのレース観戦もさせてもらいました。

 なかなかニュージーランド競馬の話は日本に伝わってきませんが、どうやら現地では“女性騎手の時代”が訪れているようです。

 2015〜16年シーズンのリーディングトップに輝いたのがリサ・オールプレス騎手。そして、今シーズンここまでは、ダニエル・ジョンソン騎手が首位に立っています。私が行った7、8日の競馬でも、彼女は目立っていました。7日のエラズリーでは1クラだけ騎乗し、最後方からの追い上げもわずかに届かず2着に終わったものの、8日のヘイスティングスでは6レースまでに3勝をマークするという固め打ち。どれも鮮やかな差し切りで、道中のペース配分と折り合いの付け方が上手いなと思いました。

 今年はJRAで藤田菜七子騎手がデビューして、競馬ファン以外からも注目を集めました。でも、なかなか騎乗馬に恵まれていない様子。腕を上げるのが先か、いい馬に乗せてもらうのが先か、そこは難しいところですが、ニュージーランドでの女性騎手の活躍を見ると、女性だから勝てないということはないと思います。

 女性騎手のいるレースが当たり前になって、彼女たちが常にリーディング上位に顔を出すような時代が日本にもやってきてほしい。そのためには、今のところ、周りの人たちの手厚いサポートが必要なのかもしれません。

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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