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各馬の調整状況は!? 香港国際競走 現地直前レポート!

  • 2016年12月10日(土) 18時00分

香港Cに出走するモーリス(撮影:斎藤修)



 ラブリーデイ、ヌーヴォレコルト、サトノクラウンが出走した4月のクイーンエリザベス2世Cでは、調教時の悪天候とレース当日の馬場状態に悩まされたが、今回の香港は少なくともここ1週間ほどは雨が降っていないとのこと。最低気温は18-19度、最高気温は22-23度程度でずっと安定していて、夜はやや冷えるが、外国馬の調教が始まる朝8時40分には太陽もかなり高いところにあって、シャツ1枚でも暑いと思えるほどの陽気となっている。

 それゆえ芝コースも絶好の状態。何年か前までのシャティン競馬場のゴール前の直線は、芝が剥げかけていたり、芝丈が長かったり、内外の場所によってかなり違いが見られた。しかし今年は好天続きもあって、芝コースは一面きれいに生え揃い、しかもやや短めに刈られていた。日曜日まで降水確率は0%で、絶好の状態でレースを迎えられそうだ。

きれいに生え揃い、短めに刈られた芝コース。レース前日の朝、スタンド前では朝食会が行われた(撮影:斎藤修)


 芝は朝露に濡れてはいたが、しばらく雨が降っていないだけに、路盤はやや硬めでかなりスピードが出そうな感じを受ける。多くの日本馬には能力を発揮できそうな状態ではあるが、それが有利になるかというと、そうでもない。たとえば日本以外の有力馬では、一昨年の香港マイルを制したエイブルフレンドは、シャティン競馬場でのマイル戦を安定して1分33秒台の時計で走っているし(ちなみにモーリスの香港の過去2回の勝ちタイムは1分33秒92と、1分34秒08)、香港ヴァーズでおそらく1番人気になるであろうハイランドリールは、前走サンタアニタのブリーダーズCターフ(12F)を2分23秒00という好タイムで逃げ切っている。

香港ヴァーズで人気になるハイランドリール(撮影:高橋正和)


 つまり、必ずしも日本馬に有利な馬場というわけではなく、どの馬も能力を発揮できる馬場状態にある、という程度に考えておいたほうがよさそうだ。ただし

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