太論/小牧太

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もうすぐJRA10000回騎乗! 区切りの数字への意識とは

2016年12月13日(火)18時01分

注目数:71人
小牧太

今週は「ムーア騎手のすごさ」など太節をたっぷりとお届けします!


今回の太論は、ユーザーからの質問特集です。「レース前後のコメント」についてや「10000回騎乗と1000勝」への思い、さらには小牧騎手から見た「ムーア騎手のすごさ」まで、今週も太節をたっぷりとお届けします!
(取材・文/不破由妃子)


1年に50勝を目標に続けていきたいね

──今回も質問がたくさん届いています。まずは、「いつも楽しく拝見しています。昔から自らあまりコメントをされない調教師や騎手がいますが、ファンやマスコミをないがしろにしているのではないかと思ってしまいます。小牧さんはどう思われますか?」というものです。レース前やレース後の談話についてですね。

小牧 ん〜、どう思うかとなると…どうも思わん(苦笑)。あんまり人のことを気にしたことがないんでね。しゃべりたくない人はしゃべらんでいいんちゃうかと思うけど…。

──レース前やレース後にコメントを出すことも、騎手の仕事のひとつという考え方もあります。

小牧 そう言われればそうやけど。まぁ僕自身は聞かれたら答えるというだけで、仕事とか義務とかまで考えたことがないね。着順によっては聞かれないこともあるしね。何着でも聞かれるのは、GIと重賞くらいじゃないかな。

──「このレースについては話をしたくないな」というときもあると思うのですが、そういうときは、あえて記者の方たちを避けることも?

小牧 いや、何着であれ、別に悪いことをしているわけじゃないんやから、僕は逃げも隠れもせんよ。避けることはない。もちろん、話す気分ではないときもあるけど、聞かれたことには答える。逆に、何も聞かれなければ、自分からはしゃべらんしね。

──続いては、「JRAの騎乗回数がもうすぐ10000回に到達します。1000勝までもあと160勝くらいですが、そういった区切りの数字は意識されますか? また、目指したい数字があれば教えてください」という質問です。

小牧 10000回騎乗は、もう表彰式があったよ。3週間くらい前かな。

──JRA所属馬での地方も海外も入れた通算騎乗回数は、すでに10000回を超えましたものね。

小牧 うん。たぶんそれやと思う。栗東トレセンの場長さんから、銀のメダルと賞状をもらいました。そのときに、史上31人目やって言われて、ちょっとビックリしたわ。もっといるのかと思ってたから。確かに「10000回も乗ったんやなぁ」と思ったけど、それ以前に僕は地方ではもっと乗ってたからね。それに、豊くんなんか、JRAだけで20000回やろ? そんなん見てたから、僕もまだまだやなぁと。ただ、31人目っていうのは、意外と少ないんだなと思ったわ。

──質問にあるように、1000勝までもあと160勝です(JRAのみ)。

小牧 160勝か…長いなぁ。最近はとくに、1勝することの難しさを痛感しているからね。なんせ、JRAに移籍してから今年が一番勝ててない年やから。昔は「50勝できんようになったら辞めよう」なんて思っていた時期もあったけど、今年は50勝できんもんなぁ。年齢を重ねていくごとに、1勝の重みがわかってくるようになるもんやね。
小牧太

年齢を重ねていくごとに、1勝の重みがわかってくるようになるもんやね



──1鞍1鞍への集中力も変わってきそうですね。

小牧 そうやね。これから先は、年齢的にだんだん減ってくるのが当たり前やけど、僕は1頭でも乗り馬がいればいい。もちろん、もっと乗りたいし、体力的にも乗れるけど、そういう気持ちじゃないと乗っていかれへんからね。

──あくまで気持ちの上で、ということですよね。

小牧 そうそう。感謝の気持ちを忘れんで、ということや。

──「区切りの数字は意識されますか?」ということですが。

小牧 1000勝は意識してるね。ただ…難しいなぁ。今まで通りに勝てればいけそうやけど。1年に50勝したとして、あと3年かぁ。やっぱり50勝はしたいねぇ。それを目標に続けていきたいです。そういえば、川須が300勝したから、今度おごってくれるらしいわ(笑)。

──おっ、いいですねぇ(笑)。続いては、「ムーア騎手が短期免許で来日しています(12月5日まで)。先日の太論でモレイラ騎手の騎乗を褒めていらっしゃいましたが、ムーア騎手の騎乗については、どんなところがすごいと思いますか?」という質問です。

小牧 やっぱり馬を動かすよね。なんていうのか、グッグッとね、動かしてくる。決して柔らかくはないんやけど、絞り出してくるというか。とにかく馬を動かす技術が抜けている。僕はそう思うね。

──そのベースとなるのは、体の使い方なんでしょうか?

小牧 それもあるけど、ベースにあるのは下半身の強さやろうね。下半身がしっかりしてないと、道中にしろ直線にしろ、軸がブレてしまうから。やっぱり、スポーツは何でも下半身が大事。そう思うから、僕も走ったりエアロバイクを漕いだりしてるんでね。年齢を重ねると下半身から衰え出すから、そこはこれまで以上に強化していきたいね。

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● 小牧太 / 太論

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コラムニストプロフィール

小牧太
小牧太
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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