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引退の花道飾るかアムールブリエ/名古屋グランプリ

  • 2016年12月14日(水) 18時00分


◆ケイティブレイブと今回は同斤量

 アムールブリエはこれがラストラン。母のヘヴンリーロマンスがジャングルポケットを付けてアメリカに渡ったように、アムールブリエにはキズナを付けてアメリカで繁殖生活を送る、という報道があった。前走JBCレディスクラシック(9着)は明らかに距離不足なのに、なんで出走してきたんだろうと疑問だったのだが、それでなんとなく理由がわかった。

 現役は今年限り、なんとかGI(JpnI)のタイトルをと思えば、それがわずかな可能性としてもそこしかないと考えたのではないだろうか。そうであれば、ホッコータルマエも引退してしまうし、年明けの川崎記念のほうが可能性があると思うのだが……。ただアメリカに送るとなると、種付けの時期との兼ね合いでそうもいかないのかもしれない。白山大賞典ではケイティブレイブに1馬身差で敗れたが、そのときあった2kg差が今回は同斤量。引退の花道を飾る可能性は高いと見る。

 ケイティブレイブは、白山大賞典、浦和記念と古馬相手に連勝。JpnIII、JpnIIを勝って、ならばジャパンダートダービー以来のGI(JpnI)挑戦となりそうなところ、目野調教師の話からは、GI挑戦はまだ早いと陣営は考えているようだ。白山大賞典の2キロ差がなくなってどうか。いずれにしても2頭での決着となりそうで、人気も集中するだろうから馬券の狙いとしては難しく、オッズを見た上で悩むことになりそうだ。

 ユーロビートは、2走前の東京記念が1年3カ月ぶりの勝ち星。とはいえその間にも、ダイオライト記念3着や帝王賞5着など、ダートグレードでも好走していた。今回はGI(JpnI)勝ち馬不在で、それらのレースより相手関係は楽。上記2頭より1kg重い56kgだが、脅かす可能性もあるのではないか。

 ストロングサウザーは、白山大賞典では、直線でアムールブリエとの2着争いに半馬身遅れての3着。そして続く前走浦和記念は9着と大敗。巻き返しなるかどうか。

 カツゲキキトキトは、白山大賞典が、勝ったケイティブレイブから2秒離されての6着。斤量的にはそのときより2kg重い54kgとなって条件は厳しくなるが、地元名古屋でどこまで抵抗できるか。

 メイショウヒコボシは浦和記念では差のある4着だったが、みやこS・5着の内容からはもっとやれてもいい。

◎アムールブリエ
○ケイティブレイブ
▲ユーロビート
△ストロングサウザー
△カツゲキキトキト
△メイショウヒコボシ

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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