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アンシェル 来日まだ2週のシュミノーへ乗り変わりは不安なのか?/トレセン発秘話

  • 2016年12月14日(水) 18時00分


◆外国人騎手に乗り替われば「鞍上強化」と言われる昨今

「できれば(福永)祐一に乗ってもらいたかったんだけどな」

 新馬→もみじSと連勝中のレッドアンシェルを管理する庄野調教師が、朝日杯FSに乗れなくなった主戦(福永は3日の阪神競馬で落馬負傷して療養中)に対して未練をのぞかせた。外国人騎手に乗り替われば「鞍上強化」と言われる昨今、トレーナーの言葉は新鮮に聞こえる。

 もっとも、今回のレッドアンシェルの場合は負傷でやむなくだから、いわゆる“外国人至上主義”の乗り替わりとは事情が、ちょっと異なる。もともとテンションが高めの馬だけに、これまでしっかりコンタクトを取ってきた鞍上のほうが心強いという側面もあるだろう。そういう意味では、今回のケースは鞍上強化どころか“鞍上弱化”にもなりかねない? しかし、ピンチヒッターとして指名されたヴァンサン・シュミノーに関しては、こんな意見もある。

「あのジョッキーは、かなりうまいですね。調教ではひっかかる馬でも、道中うまく我慢させられるし、直線でもしっかり追ってきてくれる。リーチが長くて、フォームもしっかりしているよね。名門アンドレ・ファーブルキュウ舎所属ってだけのことはありますよ」

 橋口調教師は中京開幕週(3日)の500万下で11番人気の管理馬サーサルヴァトーレを2着に持ってきた手腕を評価し、阪神最終週に使う手駒3頭を全てシュミノーに託す予定とか。

 レッドアンシェルの1週前追い切りにシュミノーを乗せた庄野調教師も「本人は“またがっていただけ”と言っていたけどね。いい追い切りをしてくれたと思うよ。少しテンションが高い馬だけど、乗りやすそうにしていたし、追い出してからの反応も良かった」と高評価を下した。

 先週(10日)阪神のチャレンジCでも5番人気のベルーフを2着に持ってくるなど、ところどころで好配当を演出しているシュミノー。知名度がないため、まだ“ジョッキー人気”はしないだろうが、来日3週目で慣れも見込める今週は“猛爆”があるかも。シュミノー騎乗のレッドアンシェルのマークは、もちろん怠れない。(栗東の坂路野郎・高岡功)

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