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クリスマスも光る!?サトノダイヤモンド

  • 2016年12月15日(木) 19時40分


 有馬記念が来週に迫りました。やっぱり気になるのはサトノダイヤモンド。実はつい最近、この馬のお見立てにも同行した池江泰郎元調教師とお話しました。

「馬選びは血統も大事だけれど、やはり血統というベースがあった上でその馬の体つきを十分に吟味する必要がある。その点、ダイヤモンドは仔馬時代から素晴らしかった」とあの愛らしい笑顔で目を細めていらっしゃいました。

 でも、競走馬にはアクシデントはつきもの。サトノダイヤモンドもダービーでは落鉄のハプニングに見舞われました。それも競馬、といってしまえばそれまでですが、そこでへこたれてしまう馬もいます。

「しかし、そういったいいこと悪いことを全部含めて、ダイヤモンドは着実に思っていたとおりの成長をしてくれた。その結果として菊花賞というクラシックレースを勝てた。これは本当に素晴らしいことだったよ」


 14日、来週の有馬記念に向けての追い切りが行われましたが、ラスト1ハロンを目一杯全身をつかっていい動きをしていましたね。まさに順調そのもの。

「走る馬の中には一筋縄ではいかないタイプ、何かひとつのことに突出したタイプ、などいろいろあるけれど、ダイヤモンドは総合力が高いタイプだね。ホント、有馬記念が楽しみですよ」

 3歳世代の代表馬として挑むグランプリ。はい、わたしもとても楽しみです。

 朝日杯は抽選を見事突破したクリアザトラックに注目しています。

「長くいい脚が使えるタイプですね。もっと行きたがるタイプかと思ったら、そうでもなくゆったりしたところがあります」と調教パートナーの前川助手。

 とても賢いところがあって、Eコースといういつもクリアザトラックが追い切りを行わないコースがあるのですが、ここを走るときはひじょうにリラックスしているそうです。確かにEコースはウッドチップやポリトラックに比べて追い切っている馬が少ない場所ではありますが、それでもせわしなく走る馬もいます。それでも、我関せず、なのですね。そんなマイペースなところが好きです。

 キャリアはたった1戦ですが、そのレースはマイル戦でした。「最初からマイラーというイメージで調教してきた馬」ということで、そのあたりも功を奏するのではないでしょうか。

 最後に。今年のダービー馬・マカヒキは来年栗東に帰厩する予定です。


「細かい日程については調整中」(友道師)とのことですが、来年は2月12日京都記念から始動というスケジュールを考えると年明け早々に戻ってくる可能性が高そうです。また取材しますね!

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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