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今年の有馬記念は、至ってカンタン!?

  • 2016年12月17日(土) 12時00分


今年の漢字が「金」ということは…

 来週のネタは年末恒例“十大ニュース”の発表。ということで、今週の当コラムでは、ちょっと早いですが有馬記念の予想(?)をご披露させていただきます。

 今年の有馬記念は至ってカンタン。ゴールドアクターとヤマカツエースで決まりでしょう!

「何で」って?今年の漢字が「金」だったからですよ。「ずいぶんベタだなぁ。まぁゴールドアクターはわかるけど、ヤマカツエースは?」。はい、そう言われると思っていました。でも、それもハッキリしているんです。今年の同馬は中山金杯の優勝からスタート、直前は金鯱賞を制して、「金」を2つも取っちゃったから。こんなに“ふさわしい馬”はいませんよ。

 1995年に始まったという「今年の漢字」。「金」が選ばれたのはこれが3回目だそうです。今年と同じ夏季オリンピックの年だった2000年と2012年が「金」でした。その年の有馬記念上位3頭と「金」の関係は以下のとおりです。

2000年
1着テイエムオペラオー
2着メイショウドトウ(同年金鯱賞1着)
3着ダイワテキサス(同年中山金杯5着)
2012年
1着ゴールドシップ(名前に『金』)
2着オーシャンブルー(同年金鯱賞1着)
3着ルーラーシップ(前年金鯱賞1着)

 どうです?中山金杯はさておき、金鯱賞1着馬は買い、っていうのが一目瞭然ですよね。

 実は、今年の漢字に「金」が選ばれた年だけでなく、2004年、2008年のオリンピックイヤーも、「金」のレースに出て好成績を挙げていた馬が上位に来ています。

 04年は同年の金鯱賞1着馬タップダンスシチーが2着、08年は同年の中山金杯2着馬エアシェイディが3着。とくにエアシェイディは、7歳になったこの年に初めて中山金杯に出走した後、有馬記念で馬券に絡んでいます。夏季オリンピックの年の有馬記念は、金鯱賞を制したことがある馬や、その年の走り初めが中山金杯だった馬を狙え、ってことでしょう。

 ゴールドアクターとヤマカツエース以外では、00年と12年の勝ち馬が菊花賞で連対していた馬(テイエムオペラオー=前年2着、ゴールドシップ=同年優勝)なので、キタサンブラックとサトノダイヤモンドは外せません。あれっ、キタサンブラックの名前に「キン」が隠れていますね。だったらミッキークイーンも要注意(しかも、母の父がGold Away!)。それに、3年続けて金鯱賞で馬券に絡んだサトノノブレスも押さえておいたほうがよさそうです。

 ねっ、なんとなくこの6頭で決まっちゃいそうな気がしてきませんか?でもマジメな話、有馬記念は菊花賞、金鯱賞(と中山金杯)に連動しているレースかもしれませんよ。

 ただし問題は、今後数日間に気が変わるかどうか。その途中経過は、21日(水)に新橋のGate J.で行われる「文化放送&スポーツ報知共同企画・夢のグランプリ〜第61回有馬記念徹底予想」というイベントで明らかにするつもりです。ご来場をお待ちしていま〜す!

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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