スマートフォン版へ

枠番次第ではメチャクチャ順当!/有馬記念

  • 2016年12月21日(水) 18時00分

■有馬記念(G1・中山芝2500m)フルゲート16頭/登録18頭


【特注データ】〜レースデータより〜


 コースデータやレースデータの項でも解説するが、やはり有馬記念は「内」が強く「外」が弱いレース。昨年は「中」が上位を占めたが、序盤から内ラチ沿いを取りに行っての結果で、通っているコースはやはり「内」だった。今日にも枠番が決まるが、何が何でもひとケタ馬番を引き当てたい──という陣営が多くて当然の条件といえる。

 実際にデータを見ても、「馬番1〜8番から先行した組」が、なんと連対馬の半数を占めている。連対率や複勝率、回収率の高さはご覧のとおりで、この条件を満たせる可能性がある馬は、どんなに人気薄でも押さえるべきだ。また、中団から差した組も、やはり枠番が「内」だった馬のほうが好成績。もう完全に、内優勢なのである。

 もちろん「外」から好走した馬もいるが、馬番9〜16番で勝った4頭のうち3頭が1番人気で、残る1頭も2番人気。つまり、適性ではなく能力の高さで押し切ったケースなのだ。人気馬も穴馬も、狙うべきは間違いなく「内」の馬。先行できる脚質であれば、かなりの確率で好走が期待できるはずだ。

【コース総論】中山芝2500m Aコース使用

・コースの要所!

★人気薄の激走率が非常に高いコース。7〜12番人気はとくにアツい。
★馬番1〜4番は過剰人気気味。実際は馬番5〜8番が最も優秀な内容。
★後方に置かれるとアウト。軸足を置くべきは間違いなく先行勢だ。





 施行レース数が非常に少ないので、過去10年を対象にデータを集計。路盤改修によって傾向が変わったのは承知の上で、データ母数を増やすのを優先した。正確さに欠ける部分はあるかもしれないが、それでも傾向はかなりハッキリ。トリッキーな中山「らしい」データが出ており、なかなか興味深い。

 まずは人気別だが、1番人気の信頼度は並以下。2番人気のほうが勝利数が多いという、逆転現象が起きている。また、中穴〜大穴がよく来ているのも特徴で、なんと15番人気1着という激走例まである。紛れが起きやすいコースであるのは間違いなく、高配当を積極的に狙っていくべきだ。

 続いて枠番だが、冒頭の特注データでも触れたように、間違いなく内のほうがベター。外枠である馬番13〜16番は連対率、複勝率ともに低空飛行で、かなりの割引が必要だ。ただし、内枠である馬番1〜4番はいささか過剰人気のようで、狙って美味しいのは「やや内」である馬番5〜8番。枠番値プラス1.1というのは、そうそう出る数値ではない。これだけを理由に買ってもいいくらいだ。

 最後に脚質面だが、直線の短い中山芝で後方に置かれると、その時点でほぼアウト。「4コーナー10番手以内」のポジションが、勝ち負けの必要条件といえる。先行勢優勢であるのはご覧のとおりで、とくに大きいのが勝率における差。勝ち馬の70%以上が先行勢なのだから、中団から差し切るのは簡単な話ではない。また、上がり上位馬に信頼度の差があまりないのも、なかなか珍しい傾向といえそうだ。

【レース総論】有馬記念(G1)

・レースの要所!

★1番人気は文句なしの成績。それ以外では人気薄の強さが目立つ。
★完全に「内>外」。コースデータと同じく馬番5〜8番が絶好調。
★4歳以下馬が好成績で6歳以上馬は未勝利。4歳以下馬が狙い目か。
★前走1番人気馬が5勝8連対。1着馬ならばさらに信頼度は上がる。









 目立っているのが1番人気の強さ。昨年のゴールドシップは8着に敗れたが、1番人気が強いのは大昔から続く傾向のひとつだ。大敗するケースはきわめて稀で、なんだかんだで格好をつけてくるのが、有馬記念の1番人気馬。1番人気に推されるのは、キタサンブラックか、それともサトノダイヤモンドか? まずは、ここに注目したい。

 そして面白いのが、人気薄はもう「何でも来い」状態であること。つまり、人気という指標がアテにならないのである。最も効率がいいのは7〜9番人気のゾーンだが、ふたケタ人気の超穴馬でも平気で突っ込んでくるのが、有馬記念というレース。過去10年で14番人気が2回も馬券絡みしているのを、絶対に忘れてはダメだ。

 枠番については、「内>外」と考えて間違いなし。勝率の差はそれほど大きくないが、これは本当に強い馬が、外枠を克服して勝っているからに過ぎない。連対率や複勝率の差は露骨なほどで、もう「軸馬は馬番1〜8番から選ぶ」と決め打ってもいいほど。勝率トップの馬番1〜4番、内容が超優秀な馬番5〜8番のいずれも、大幅プラス評価の対象となる。

 脚質についても、コースデータとほぼ同じ。最速上がり馬の勝率がグンとアップするが、それでも先行優勢である図式に変わりはない。そして年齢別成績では、4歳以下のフレッシュな馬が絶好調。対照的に6歳以上馬は[0-1-3-31]と不振で、割り引いて考えたほうがいいと思われる。5歳以下であるのが、好走の必要条件だ。

 ローテでは、最も出走数の多いジャパンC組がイマイチ。天皇賞・秋や菊花賞からの余裕を持ったローテのほうが、信頼度が高い傾向にある。ただし、ジャパンCの「1番人気馬」は連対率60.0%と非常に信頼度が高く、ローテを理由にキタサンブラックを割り引く必要はなし。天皇賞・秋を見送ったという布石が、ここで効いてきそうである。

 ちなみに、単純に「前走1番人気」や「前走1着」の馬を信頼するのも、有馬記念では悪くない手。信頼度や回収率は、イメージよりもはるかに高い。なかでも注目は「前走1番人気1着馬」で、こちらはトータル[4-1-3-7]で複勝率53.3%、単勝回収率154、複勝回収率211と超優秀。昨年の覇者ゴールドアクターも、このパターンに合致していた。

【馬場&血統総論】


・現在の馬場
 Aコース継続。バンバン差しが決まっているように、外差し優勢か。

・天候予測
 木曜日が雨予報も日曜日までには回復するはず。良馬場前提の予想で。

・注目血統
 ハーツクライ産駒◎、ネオユニヴァース産駒○

 有馬記念の予想を難解にさせるのが、現在の馬場バイアス。先行勢がサッパリで、差しや追い込みがバンバン決まっている。エアレーションの導入以降、この「馬場読み」の部分が本当に難しくなった。この3日間開催で踏み固められて、日曜日には前有利の馬場に──といった可能性もゼロではないのが、何とも悩ましい。

 血統面では、ハーツクライ産駒とネオユニヴァース産駒がプラス評価の対象となった。キングカメハメハ産駒やディープインパクト産駒も悪くはないが、連対率にこれほど差がある以上、同列には評価できない。中山では初出走となるシュヴァルグランが、素晴らしいコース適性を見せる可能性もありそうだ。

★出走登録馬・総論×各論

 さて、今年の中央競馬もこれでフィナーレ。それにふさわしい豪華なメンバーが、今年も顔を揃えた。netkeiba.comでの予想オッズは、キタサンブラックとサトノダイヤモンドによる「二強」対決の図式。それに続くのが、昨年の覇者ゴールドアクター、「最強の2勝馬」サウンズオブアース、急成長を遂げたシュヴァルグランなど。何とも悩ましく、そして面白いレースになりそうだ。

 組み合わせから想定するのはミドルペース。前々で流れに乗りたい馬がこれだけいると、さすがにスローは考えづらい。馬場バイアスが差し優勢であるのを考えると、無欲の追い込み馬が最後方から飛んでくる──なんて展開もありうる。もし大波乱があるとすれば、おそらくこのパターンだろう。

 しかし、今年の出走メンバーで大きな紛れは起こらない──というのが、現時点での判断。というのも、激走が期待できそうな穴馬が、意外なほど少ないからだ。枠番と展開を「抜き」で考えると、メチャクチャ順当に決まって何の不思議もないはず。穴党ではなく本命党が笑う、そんな有馬記念になる可能性が高いはずだ。

 トップ評価はキタサンブラック。netkeiba.comではこちらが2番人気だが、当データ分析での評価は「断然」の1位である。プロフィルやローテなどプラス評価のオンパレードで、中山替わりも大歓迎。3着だった昨年とは、馬の充実度がまるで違う。前走がピークのデキだったとは思うが、それでもこの牙城はそうそう崩せまい。

 二番手評価にサトノダイヤモンド。マイナス評価となった項目はひとつもなく、プラス評価がズラリと並んだ。とにかく欠点のない馬で、あの類い希な操縦性の高さも、中山では大きな武器となるはず。現3歳世代を代表するにふさわしい1頭で、あとは単純に、古馬との力関係がどうかだけだろう。

 三番手評価は、「馬番1〜8番」に入った場合のヤマカツエースだ。今年の有馬記念で一発があるとすれば、おそらくこの馬だろう。減っていた馬体は前走でキッチリ戻しており、初となる距離も、中山適性の高さでカバーできるはず。母父に入るグラスワンダーの血が、ここでぜひ騒ぎ出してほしいものだ。

 四番手評価にゴールドアクター。前走のジャパンCは完敗だったが、馬体が余裕残しだった影響もありそうだ。中間の稽古で馬体が絞れ、さらに得意の中山替わりとなれば、ここは大きな変わり身がありそう。ただし、騎乗予定の吉田隼騎手が昨年と同じく負傷明けであるのは、ちょっと気になる。

 以下はシュヴァルグラン、サウンズオブアース、アドマイヤデウス、マリアライト、アルバートという評価順。あとは枠番待ちだが、よほど極端な枠にでも入らないかぎり、キタサンブラック中心との見解は変わらないはず。逆にヤマカツエースやアドマイヤデウスは「馬番1〜8番なら買い、9〜16番なら消し」というスタンスである。


■総論×各論・先週の馬券回顧




阪神11レース 朝日杯フューチュリティS(G1)
1着 17サトノアレス
2着 10モンドキャンノ
3着 04ボンセルヴィーソ

馬単1万1430円的中!

当たったー゜+.(≧▽≦)ノ.+゜

ちなみに「NO.1予想」は◎サトノアレスで勝負して、こちらは3連単も的中。モンドキャンノの評価をもう少し上げられれば、カッコ良かったんですけどねえ(増長)。これで弾みをつけて、有馬記念も当てて締めくくりたいところ。結果はさておき、今年もご愛顧ありがとうございましたっ!

※コース・レース・血統の各データは2006年以降が集計対象です。
※枠番値は、当該枠番における「平均人気-平均着順」を表すもの。プラスの数字が大きければ大きいほど、人気よりも上の着順に来ていることになります。

【予想】小林誠の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

すでにお気に入りに登録しています。

登録済

競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

No.1予想にて関西全レース予想提供中!

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング