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中竹師が送り込むメリオラの素質に注目だ/吉田竜作マル秘週報

2016年12月21日(水)18時00分

注目数:9人


◆穴馬として覚えておいてほしい

 来年はホープフルSがGIへと昇格する見込み。暮れの定例会見でJRAは「従来のマイルGI(朝日杯FS)と、皐月賞と同舞台で行われるホープフルSを距離に応じて使い分けられるようにした形。朝日杯を降格させる考えは(今後も)ありません」としたことから、2017年からは、しばらくJRAの2歳GI勝ち馬が年に3頭出ることになりそうだ。

 となると牡馬はほぼ毎年2頭がGIを勝つことになるだろうから、来年からは「最優秀2歳牡馬」を朝日杯FSとホープフルSの勝ち馬のどちらに投票するか、選択することになる。おそらく「クラシックにより直結する」と見られる新設GI(ホープフルS)の勝ち馬に票が流れることが予想されるが、将来性まで含めて考えるのか、あくまでその時点でのパフォーマンスを評価するかは難しい問題。目先の予想すら当たらない記者にとってはなおさらだ。

 もちろん、POGの流れも大きく変わるだろう。近年は牝馬の活躍が目覚ましく、牡馬に先駆けて牝馬を指名するケースも少なくなかったが、3つの2歳GIのうち、2つを牡馬が手にするオーソドックスな形が続けば、牡馬をより多く、より上位に指名することがセオリーにもなりそう。2017年はPOGにとっても「節目の年」になるかも…。

 さてGIIとして行われるのは今年が最後となりそうなホープフルS(25日=中山芝内2000メートル)。主役候補は東西の名門厩舎の良血馬となろうか。藤沢和厩舎のレイデオロは新馬・葉牡丹賞とも最速上がりの差し切りで内容も申し分なし。一方、角居厩舎のグローブシアターも初戦で抜群のセンスを披露し、完成度の高さを見せつけた。勝ち馬はこの2頭のうちのどちらかと考えるのが妥当だが…。穴馬として覚えておいてほしいのが中竹厩舎が送り込むメリオラだ。

 9月のデビュー戦(阪神芝内2000メートル)は、後に東京スポーツ杯2歳Sで2着に好走したスワーヴリチャードが相手。戦前は「遅生まれで馬体も気性もまだ幼い。実戦で変わってくれるといいが、現状では…」と中竹調教師もほぼ“白旗”を掲げていたのだが、ふたを開けてみれば、早めに抜け出して、スワーヴリチャードの猛追をギリギリしのいでみせた。

 その後は成長を促すために放牧。帰厩した11月ごろに担当の佐々木助手に話を聞くと「背は伸びたんですけどね。幅はそのままなので余計にひょろっと見せる感じなんです。まだ体つきも気性も幼いですね」。見た目に目覚ましい成長があったとは言い難いようだが、もちろん、まぐれでスワーヴリチャードを退けたわけではない。

「兄にGI馬(クロストラフィック=米ホイットニーH)がいる血統だし、ポテンシャルは高い」と中竹師が言えば、佐々木助手も「脚さばきは相変わらずいいんですよ。モノとしてはかなりのものと思います」

 現時点での完成度は有力馬に劣るかもしれないが、ここで食らいつけるようなら、来春のクラシック戦線が楽しみになってくる。中竹厩舎の牡馬はカデナ(京都2歳S)との二枚看板となるのか。まずは今回のメリオラの走りを見て、進歩の度合いを確認したい。
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コラムニストプロフィール

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2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。

関東・舘林勲、大阪・松浪大樹の本紙予想のほか、記者による好評コラム(「一撃・山河浩、馬匠・渡辺薫など)、そして競馬評論家・井崎脩五郎、爆笑問題の田中裕二、IK血統研など超豪華執筆陣の記事も読みごたえたっぷり。馬券作戦に役立つ情報が満載です。

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