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南関東競馬は9歳馬たちの卒業シーズンです

  • 2016年12月26日(月) 18時00分


 今年ももうわずかとなりましたね。有馬記念は終わってしまいましたが、年末はまだまだ大井開催があります!競馬もイベントも盛り沢山なので、大井競馬のホームページで確認してお出掛けください。

南関東競馬を支え続けてきた9歳馬たち

 さて、今月の南関東競馬は卒業シーズンです。ここでも何度かお伝えしていますが、南関東競馬は9歳いっぱいまで走れますが、それ以降も現役を続けたい馬たちは、南関東以外の競馬場へ移籍しなくてはなりません。特例としてA1馬に限っては、その1年間に1度でも5着以内に入れば、何歳でも南関東の仲間として走り続けることができます。

 中央・池上昌弘厩舎所属だったコアレスピューマは、それをクリアしながら12歳まで走りました。

 ここでは中央卒業生の9歳馬ついてお伝えしてきますね。

 現役を表明しているA1馬は、角居勝彦厩舎と加藤征弘厩舎だったトーセンアドミラル(船橋・川島正一厩舎)と鈴木康弘厩舎から移籍してきたトーセンアレス(浦和・小久保智厩舎)の2頭。来年は10歳ですが、トーセンアドミラルは1月4日に大師オープン(川崎・1600m)を予定していて、トーセンアレスのローテーションは未定だそうです。

 南関東卒業となる馬たちは、

 斎藤誠厩舎の一員だったアルマトゥーラ(川崎・山崎尋美厩舎)は、中央から2013年5月に南関東へ移籍しました。それからコツコツと走り続け、115戦完走。ネット競馬のデータベースで中央時代の写真が出てきましたが、当時は芦毛でも黒っぽかったんですね……。今では 輝くほどに美しい白さです。

アルマトゥーラ


 12月16日に南関東卒業レースを終え、神奈川県の秦野国際乗馬クラブへ向かいました。ここは、川崎競馬場の誘導馬たちが普段過ごしている乗馬クラブなので、これから訓練を積んで順調にいけば、誘導馬として再び帰ってくるかもしれません。

 川崎競馬場の誘導馬は通称コスプレ誘導馬と呼ばれ、さまざまな衣装を着て楽しませてくれることでも有名です。来年の今頃には、お馬さんだけど、トナカイになったり、獅子舞になっているかもしれません。そんなことも楽しみにしながら……。

 坂口正大厩舎所属だった牝馬のキタノレリクスは佐賀を経由し、2011年8月から南関東の一員に。12月19日に浦和競馬場で南関東卒業レースを終え、112戦を無事に走り終えました(この後は乗馬クラブへ)。

キタノレリクス


 斎藤誠厩舎だったハセハイダウェイは2010年12月から南関東に移籍。12月20日の浦和競馬場のレースを最後に南関卒業となり(49戦目)、来年からは岩手競馬で現役を続けるそうです

ハセハイダウェイ


 手塚貴久厩舎と畠山重則厩舎で走った牝馬のコスモレニ。中央時代は重賞にも挑戦した馬でした。2012年5月から南関東に入り、119戦を走り終えたところです。

コスモレニ


 まだ枠順は出ていませんが、12月29日大井5レースに登録があり、頭数的にクリアできればそこが南関東ラストになり、今後は他地区で走る予定とのこと。

 南関東競馬に仲間入りをして長きに渡って支え続けてきた9歳馬たち。ここまで本当にお疲れ様でした!

南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。

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