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大井に戻ってコパノリッキー/東京大賞典

  • 2016年12月28日(水) 18時00分


◆現時点の能力で勝ち負けできるのは3頭

 ハッピースプリントまで含めてGI/JpnI勝ち馬が6頭と揃ったが、現時点の能力で勝ち負けができるのは、チャンピオンズCでワンツーのサウンドトゥルー、アウォーディー、それに今年だけで地方のJpnIで3勝を挙げているコパノリッキーの3頭だろう。

 本命は、ここ2戦でいいところがなかったコパノリッキー。敗因ははっきりしている。コーナーを6つも回る小回りの川崎コースや、乱ペースになったり出入りが激しかったりでごちゃついたレースになりやすいチャンピオンズCはコパノリッキーに向いていない。コパノリッキーには、直線が長く、広くてのびのび走れるコースが向いている。馬群がばらけやすいということも条件になるだろうか。大井2000mは【2-2-0-1】という成績だ。

 今回は内枠に入ったコパノリッキーだが、ホッコータルマエは引退し、出走してくれば先行争いになったであろうクリソライト、アスカノロマンなども不在。よほどひどい出遅れでもしない限りマイペースの逃げに持ち込めるのはほぼ間違いない。苦戦するパターンがあるとすれば、アウォーディーがつついてきたり、早目に仕掛けてきたとき。ただアウォーディーにしても、その作戦に出たときに早目に単独で先頭に立ってしまえばレースをやめてしまう可能性がある。直線を向いて先頭というようなレースは、武豊騎手もしないはずで、コパノリッキーとはゴール前まで馬体を併せていたいところだろう。

 伏兵がよほど玉砕的にハナを主張するでもない限りハイペースになることも考えにくい。そうなると展開的にサウンドトゥルーは追い込み届かずという可能性が高い。アウォーディーがコパノリッキーをゴール前で競り落とすという可能性もおおいに考えられるが、大井2000mのGI/JpnIは、データ的にコース経験や実績が問われる。その点アウォーディーは、大井コースは今回が初めて。ゆえに、実績上位3頭は印の順番とした。

 ノンコノユメは、去勢後の成績がイマイチ。ただ川崎のJBCクラシックではサウンドトゥルーと同じような脚色でゴール前迫っており、直線の長い大井コースなら復活という可能性はある。アポロケンタッキー、カゼノコは、有力3頭のどれかが凡走したときの3着候補。

◎コパノリッキー
◯アウォーディー
▲サウンドトゥルー
△ノンコノユメ
△アポロケンタッキー
△カゼノコ

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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