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西は浜中、東は田辺。乾杯をもっとおいしく黒ラベル。

  • 2017年01月04日(水) 12時00分


今年も金杯で祝杯をあげたいな。
去年は中山金杯のマイネルフロストで祝杯をあげるために「氷結」を用意して、レースを観戦した。鞍上・松岡が上手いこと逃げて、上手いこと馬券になってくれると期待したら、その通りになって、新年早々からほろ酔い気分に浸れた。

しかし馬券的には中山金杯よりも京都金杯のほうが上手くいってしまった。
中山金杯は3人気-5人気の馬単3160円が当たったけど、京都金杯は3連複63710円が当たってしまったからだ。

13人気のテイエムタイホーが2着に好走し、同時に1、2人気馬が馬券圏外に敗れてしまったので、それなりの配当になったのだった。

にしても、なぜテイエムタイホーが拾えたのだろう?拾っておいてなんだけど、よくわからなかった。テイエムタイホーは、前走の阪神Cを6人気で16着に負けただけでなく、内枠大人気の京都金杯では不利な7枠14番にいた。ナイガシロにされて当然だった。しかし拾えた。拾えてしまった。

思い当たる理由は「鞍上・浜中」しかなかった。浜中はマイル重賞が得意で、特に1月の京都マイル重賞が得意だったから、フィーリングで拾ってみたのだった。

フィーリングで拾って当たったので、翌週のシンザン記念も同じ京都マイルという理由だけで浜中騎乗馬に注目したら、浜中は8人気のロジクライで1着してしまった。

こう書くと、ただ調子に乗って、浜中に委ねただけと取られてしまいそうだけど、それを否定しない。まったくその通りだ。否定しないけれど、浜中も京都マイルでは調子に乗りやすい騎手と思っていた。だから厳密には、自分は調子に乗るけれど、浜中も調子に乗って!とお願いしていたのだった。その期待どおりに浜中は調子に乗ってくれたのだった。

以下のことは去年も(一昨年も)記したけれど、今年も浜中で調子に乗りたいので、加筆しつつ記しておく。

1月の京都マイル重賞は一昨年までは3つだった。
京都金杯
シンザン記念
京都牝馬S(16年から2月に延び、距離も1400に変更)

シンザン記念と京都牝馬Sでの浜中騎手の成績は抜群かつ面白かった。
シンザン記念に勝つと翌々週の京都牝馬Sももれなく勝つからだ。

シンザン記念
11年 1着レッドデイヴィス 浜中 7人気

京都牝馬S
11年 1着ショウリュウムーン 浜中 5人気

13年 1着エーシントップ 浜中 1人気

13年 1着ハナズゴール 浜中 1人気

14年 1着ミッキーアイル 浜中 1人気

14年 1着ウリウリ 浜中 2人気

シンザン記念 一昨年までの過去6年(6鞍騎乗)
3-0-1-2

京都牝馬S 一昨年までの過去6年(5鞍騎乗)
3-0-0-2

1人気でも勝ち、伏兵人気でも勝つ。
逃げ先行でも勝ち、差しでも勝つ。
1月の京都マイルは2週目から俺のもんだ!と言わんばかりの成績だった。
そう、1週目の京都金杯はなぜか馬券圏内にも入れていなかったのだ。

京都金杯 一昨年までの過去5年 0-0-0-4
掲示板も0頭。
(ただ13人気7着・7人気12着・8人気15着・6人気9着とチャンスホースに騎乗してないのもたしかだった)。

しかし去年の金杯では13人気のテイエムタイホーを2着に持ってきた。そしてシンザン記念1着。

16年
京都金杯   2着 テイエムタイホー13人気 浜中
シンザン記念 1着 ロジクライ   8人気 浜中

京都牝馬Sが2月に延びて、京都金杯→シンザン記念に自動的に移行した!うむ、きっとそうだ。いいぞー!

腕をあげて、古馬牡馬のチャンスホースに騎乗できる機会が増えたのかもしれない。実際、未勝利だった京都マイル重賞の頂点・マイルチャンピオンシップも去年初めて勝った。

だとするなら、今年も京都金杯→シンザン記念の連続好走の期待は持てる。京都金杯を好走すれば、浜中の調子のスイッチがオンすると思いたい。

以下は浜中の距離別の重賞勝利数。マイル重賞が得意なことがわかる。

浜中・距離別・重賞勝利数
芝1200 6勝
芝1400 5勝
芝1600 12勝
芝1800 1勝
芝2000 7勝
芝2400 1勝
芝3000 1勝
ダ1600 1勝
ダ1800 1勝
ダ1900 1勝

36勝中12勝が芝マイル。去年は重賞を4勝しているけれど、2勝が1600だった(シンザン記念、マイルチャンピオンシップ。他2つは1200のシルクロードS、小倉2歳S)。

その浜中が今年の京都金杯ではブラックムーンに騎乗する。ここで調子がスイッチ・オンするなら自動的にシンザン記念でも狙える。うむ、楽ちんだ!

シンザン記念での騎乗予定馬は………おっと、未定だ!もしかして決まっているのかもしれないけれど、自分は知らない。でもいい。去年のシンザン記念も騎乗馬は未定で、いつの間にかロジクライに決まっていた(騎乗予定のクリスタルタイソンが回避したので、週中は騎乗未定だった)。

問題は、ブラックムーンが京都金杯で勝ち負けできるかだ。

ブラックムーン 京都芝成績・2-2-1-0
        京都芝1600・2-2-0-0
OKだ!

元々、浜中が騎乗していた馬で、1-2-0-1の成績だった。着外1回も4着。
OKだ!

重賞経験は2走前の富士Sだけだが、1枠で出負けして、直線でも行き場がない感じで追い上げての0.4差6着。2着のイスラボニータと0.3差なら、
OKだ!

あとは人気だ。これはないほうがありがたい。

予想4人気

う〜〜ん、まあまあだ。このレースはエアスピネルが人気をまるごと持っていきそうだから、4人気でも馬券の買い方次第ではおいしくなるはず。

ただまだ油断はできない。京都金杯は内枠有利がパーフェクトに浸透しているから、有力馬が外枠に入って、ブラックムーンが内枠に入ったら無条件に人気が上がってしまう恐れがある。この原稿がアップされた頃には枠も発表されていると思うけれど、できれば6枠くらいに入って欲しい。この馬には1枠、2枠はいらないのではないか。やや外目の枠から中団やや後方くらいにつけて、追走した方が力を発揮するように思えるからだ。

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京都金杯&シンザン記念・祝杯馬
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京都金杯 ★★ブラックムーン ★ブラックスピネル

もし勝ち負けするようなら。浜中の調子スイッチがオンしたと決めて、シンザン記念も浜中騎乗馬に期待する。

祝い酒はサッポロ黒ラベルだな。箱根駅伝を見ていると毎年黒ラベルが飲みたくなるけど、黒ラベルのマークは★で、月と遠からず。祝い酒にちょーどいい気がする。

黒い尖晶石の方だったかぁ〜というオチはご勘弁なので、ブラックスピネルも買っておく。いずれにせよ今年は黒ラベルで「乾杯をもっとおいしく」してもらおう。

シンザン記念に浜中騎乗馬はいるかな?
いなさそうだな。

いなかったら七草がゆでも食べるつもりで、人気のアルアインやコウソクストレートでも買って、馬券胃袋をねぎらおう。

シンザン記念 ★浜中騎乗馬
いない場合は、
アルアイン コウソクストレート

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中山金杯・フェアリーS注目馬
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中山金杯 ★クラリティスカイ 

中山金杯は、基本的には前走重賞組が馬券圏内を独占しがち。だけど、今年は前走重賞組が2頭になりそう。カムフィー・ステイヤーズS8着、ダノンメジャー・チャレンジC8着(チャレンジC1着のマイネルハニーは京都金杯と想定)。

カムフィー、ダノンメジャーを大事にするか、ナイガシロにするか?2頭ともに人気はなさそうだから、伝統重視で、この2頭を大事にするのはありだけど、カムフィーは距離が2200以上あったほうがよさそうだし、ダノンメジャーは1800以下の方がよさそうだから、自分はナイガシロにしてみる。

クラリティスカイは、鞍上・田辺の進言で2走前から2000mに使われるようになった。
アイルランドT 4人気3着 田辺
ディセンバーS 4人気5着 田辺

オープンの2000mを3着、5着。掲示板に載るために2000mを進言したわけではないはず。重賞での勝ち負けを見込んでの進言だろう。ならば、3戦目のここは狙いたくなる。

57.5キロがトップハンデのときは、過去10年で1-1-1-3。馬券圏内率5割。
予想4人気。
予想4人気は、4、5人気が馬券に絡みやすい傾向を考慮するなら我慢できる人気だ。

中山は0-0-0-4の成績だけど、弥生賞6着、皐月賞5着、京成杯AH4着、ディセンバーS5着と崩れたことはない。ほんのちょっとの出し入れで馬券に絡めそう。田辺は騎乗5戦目、2000m進言3戦目。結果を出していいタイミングだ。

というわけで、中山金杯は田辺のクラリティスカイを黒ラベル馬として期待することにした。

去年、期待して、祝杯をあげさせてもらったマイネルフロストは2走前が狙い時だったという解釈。だから今回は割り引いて、ヒモ扱い。黒ラベルと氷結で決まったら、それはそれで面白いけれど、今回は黒ラベルで祝杯をあげると決めたので、氷結は用意しない!

フェアリーS ☆ニシノアモーレ(7人気以下で)

西は浜中、東は田辺で買うと決めたから、フェアリーSも田辺のニシノアモーレに期待してみたい。休み明けは少々不安だけど、その分、人気もなさそう(予想8人気)。ならば買える。

例年、人気馬が頼りないレースで、1頭は馬券に絡んでも、2頭馬券に絡むことはめったにない。1人気〜11人気くらいまでチャンスのあるレース。枠順にもよるけど、今年も11人気くらいまでチャンスがあるように見える。

それでも、キャリア1戦の馬の休み明けが重賞というのは、心配は心配。だから7人気以下の人気で買うことにした。★ではなく、☆にしたのもそういう理由。黒ラベルじゃなくて、麦とホップ。そんなニュアンスだ。

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競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

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