調教Gメン研究所/井内利彰

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変則日程での調整内容は? 年明け最初の追い切りチェック!

2017年01月04日(水)18時00分

注目数:26人


状態面で気になる点はないペルシアンナイト

 皆様、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。今年最初の更新日が1月4日ということで、5日のレースを取り上げるだけでは参考にしていただける時間が短いため、7日と8日に行われるレースからも取り上げることにしました。

 それにしても、今年は例年以上に1月2日の全休明けに追い切りを行った厩舎が多かったように思います。今では休み明けの追い切りを気にするよりも、レースまでの日程が詰まることを気にする陣営が多いのかも知れません。飼葉や運動方法など、昔とは大きく変化した調整内容。現代では現代のやり方があるのだろうなとあらためて考えさせられる今年最初の調教でした。

 ちなみに1月3日は通常通り、坂路馬場のハローは2回入りましたが、4日は1回のみ。水曜日なのに不思議ですが、この決まりでした。だから、調教時間後半で追い切った馬、正確には9時30分以降に追い切っている馬はいつもの2回目のハローが終了した時間帯というわけではないので、かなり走りにくく、時計を要する状態になっています。

【京都金杯/フィエロ】

 阪神カップに出走して、変則的な連闘。日曜日を1回挟んでいるという意味では中1週と判断してもよいと思いますが、いずれにせよ、ここまでレース間隔を詰めて使ってくるのはデビュー以来初めて。12月31日に坂路で終い重点の2F27.4秒、1F13.1秒という時計を出しており、個人的にはこれが実質的な追い切りと思っていました。

 それが、1月3日にも追い切り。時計は4F54.2〜3F39.0〜2F25.1〜1F12.3秒。決して無理して出している時計ではないと思いますし、モニターで見るかぎりは楽に出た数字だと思いますが、レースまで2日という間隔でこの数字がどう出るのか。個人的には少し微妙な印象を受けました。

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個人的には少し微妙な印象を受けたフィエロ(1月3日撮影)



【迎春S/サラトガスピリット】

 まだ準オープンを走っていることが不思議なくらい素質の高い馬。最終追い切りは同じく素質あるルタンデュボヌールとの併せ馬。前走時はCWで7Fから時計になって、少し行きたがるところが気になりましたが、今回はリラックスした形で追走。6F標識では1秒ほど追いかけていました。

 直線に向いて、相手を射程圏に入れたものの、相手も走るだけに簡単には抜かせません。結局同入くらいでしたが、時計は6F82.5〜5F65.8〜4F51.1〜3F37.5〜1F11.9秒。外を回ってこの数字ですから、この馬としては十分に走っています。ここはあっさりと突破してもらい、今年は重賞で活躍してほしい器です。

今年は重賞で活躍してほしい器のサラトガスピリット(写真右、1月4日撮影) style=

今年は重賞で活躍してほしい器のサラトガスピリット(写真右、1月4日撮影)



【シンザン記念/トラスト】

 前走朝日杯FSは陣営の期待ほど走れなかったのかも知れませんが、個人的には能力を感じる走り。よく5着に好走したという印象でした。なにせ追い切りの動きも地味で、荒々しさがなくなったことがマイナスに作用すると感じていたので。しかし、それが折り合いにつながったということなのでしょう。

 中2週の今回はCWだけの追い切り。最終追い切りも単走でしたが、動き自体は前走時よりも遥かに迫力を感じました。時計は6F82.0〜5F67.0〜4F52.2〜3F37.7〜1F12.4秒とラップの踏み方もよかったと思いますし、現状なら、ハナを切っても折り合いを欠くことはなさそうなだけに、持ち前のスピードで位置取りは気にしないようなレースがベストではないでしょうか。

前走時よりも遥かに迫力を感じたトラスト(1月4日撮影) style=

前走時よりも遥かに迫力を感じたトラスト(1月4日撮影)



【シンザン記念/タイセイスターリー】

 強かった新馬戦から、あまりにふがいないレースで終わった前走。少し間隔をあけて、しっかりと立て直してきたと思いますが、この中間は放牧に出たこともあって、追い切り本数は少なめ。このあたりはスピードタイプだけに心配のないところだと思います。この中間はCWでの追い切りを併用。12月29日は併せ馬を追走して、きっちり先着する内容でした。

 これは最終追い切りも繰り返されました。CWでロジセンスを追走。今回はテンから速いラップを踏んでいきました。それでも終いはしっかりと伸びて、時計は6F80.5〜5F65.5〜4F51.4〜3F37.3〜1F12.0秒。この動きがレースでも直結するようなら、マイルをこなすことはもちろん、スピード上位のレースができるはずです。

スピード上位のレースができそうなタイセイスターリー(写真右、1月4日撮影) style=

スピード上位のレースができそうなタイセイスターリー(写真右、1月4日撮影)



【シンザン記念/ペルシアンナイト】

 アイビーSで負けた相手は後に阪神JFを制覇。前走ではあっさりと自己条件をクリアしましたが、やはり能力とセンスは重賞で通用するところを見せたレースぶりでした。今回はレース間隔を詰めてくるので、テンションを含めた部分での注意点がいくつかありましたが、追い切りの動きを見ているかぎりは全く心配ないといってよいでしょう。

 12月28日にCWで6Fから時計を出し、31日は坂路で終い重点。そして4日は前走時と同じくCWで4F時計の追い切り。終いはきっちり伸びており、時計は4F55.2秒、1F11.7。状態に関して気になる点はなく、あとは初めての京都競馬場という条件や枠順といったところくらいです。

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状態に関して気になる点はないペルシアンナイト(1月4日撮影)



◆次走要注意

・12/24 2歳新馬【エイシンスレイマン】(1人/2着)

 最終追い切りで栗東坂路1F12.2秒の切れを見せていたように、末脚はしっかりしたタイプだろうと推測していました。ただ、今回はスタートが悪かったこともあり、あまりにも後方からのレース。結果的にはいい脚を使いながらも届かない結果。
 でもじっくりと乗れば、脚が使えることは証明。次走は京都芝1800mを予定しているようなので、ある程度の位置から差し切れるでしょう。

[メモ登録用コメント] [芝中距離]西園正都厩舎の勝負調教に該当すれば勝ち負け

・12/25 2歳500万下【ダノンディスタンス】(4人/1着)

 ハナを切るレース展開は想像していませんでしたが、結果的には力が必要な馬場での凌ぎ合いで能力を発揮した形。馬のキャラクターをよく理解している和田竜二騎手だからこその戦法だったように思います。
 テンの遅いレースだったため、今度もハナを切れるかどうかは別として、和田竜二騎手が乗ってくれるようなら重賞でもきっちり勝ち負けできる能力があることは間違いありません。

[メモ登録用コメント] [芝中距離]和田竜二騎手騎乗で最終追い切り栗東坂路で4F53秒以下なら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・淀短距離S【セカンドテーブル】
 CWでの単走追い切りでしたが、たまたま前方にいた同厩舎の馬が目標になりましたが、軽快で抜群のフットワーク。明らかに前走時よりも良化している動きですから、今度は決めてくれるでしょう。
 ちなみに時計は6F80.6〜5F65.5〜4F51.2〜3F37.4〜1F11.7秒。昨年3着以上の結果が期待できる状態にあることは間違いありません。

昨年3着以上の結果が期待できるセカンドテーブル(1月4日撮影) style=

昨年3着以上の結果が期待できるセカンドテーブル(1月4日撮影)



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コラムニストプロフィール

井内利彰
井内利彰
調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ
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