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前走条件戦組が強い愛知杯

  • 2017年01月10日(火) 12時00分


レース間隔が気になる前走GI組

 愛知杯は年末から年始に時期が移ったが、ひとまずそれは置いて小倉での開催も含む過去10回(15年は実施されていないので06年以降)の前走クラス別成績を見てみたい。

 サンプル数が少ない中での話ではあるが、実は愛知杯、前走クラスが低いほど複勝率が高いという傾向を見せている。

 過去10回の複勝率は、1000万条件組が33.3%→1600万条件組13.2%→オープン特別組11.1%→GIII組5.6%→GII組0.0%。いくらハンデ戦とはいっても、理屈とは全く逆の話になっている。

 そんな中、さすがの強さを見せてきたのがGI組。ほとんどがエリザベス女王杯組だが、この組は過去10回で[6-3-6-43]で25.9%。1000万条件組が[3-2-0-10]の33.3%なのでそれより低いことになってしまうが、それでも頼れる馬たちではあった。

 ただ、愛知杯の施行時期が1月になったことで、前走がエリザベス女王杯という馬は存在そのものが減るが、出走する場合はより長いレース間隔を克服しなければならないことになった。

 間隔と関係があるかどうかは分からないが、16年の愛知杯には前走GI組が4頭出走して全滅。1番人気シュンドルボンも8着と敗れた。今年は登録馬に該当は2頭のみ、しかもそこまで人気になる馬ではないが、仮にGI組弱まる説が正しい場合、さらに前走条件戦組の勢いが増しそうだ。

 ちなみに今年の登録馬中、前走1000万条件組は2頭でともに負け組。準オープン組は7頭でうち2頭が前走勝ち。そしてもう1頭、前走500万条件勝ち(しかもダート)のサブトゥエンティがいる。これらの中に、馬券のポイントになる馬がいるはずなのだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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