重賞データ分析 〜総論×各論トライアングル/小林誠

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馬券の中心は継続騎乗組で!/日経新春杯

2017年01月11日(水)18時00分

注目数:34人

■日経新春杯(G2・京都芝2400m)フルゲート18頭/登録17頭


【特注データ】〜レースデータより〜



 日経新春杯のレースデータでとくに目立っているのが、鞍上が乗り替わった馬の不振である。信頼度の差はご覧の通りで、信頼度だけでなく回収率の面でも、継続騎乗組の圧勝。いずれを狙うべきかは言うまでもないだろう。乗り替わりでも「買い」といえるのは、好成績である外国人騎手へとスイッチする場合のみだ。

 なかでも優秀なのが「前走3着以内の継続騎乗組」で、トータル[4-7-2-10]で複勝率56.5%、複勝回収率110%という素晴らしい成績。前走4着以下からの巻き返しも可能だが、前走3着以内馬を重視したほうが効率は格段にいいはずである。今年の登録馬でこの条件を満たすのは、紅一点であるマキシマムドパリのみ。愛知杯や自己条件ではなく、ぜひこちらに出てほしいものだ。

【レース総論】日経新春杯(G2) 過去10年

・レースの要所!

★1番人気の複勝率はそれなりに高いが勝率はかなり低め。過信は禁物。
★10〜12番人気の激走率が高いレース。人気薄から勝負するのもアリか。
★枠番は内枠のほうがベターか。最速上がり馬の猛烈な強さも目立つ。
★5歳以下の若い馬が圧倒的に強い。ハンデが重い馬の成績はイマイチ。








 施行レース数が非常に少ない条件なので、思いきってコースデータは割愛。そのぶん、レースデータの分析に注力している。レースの平均配当は、単勝1011円、馬連3583円、3連複19602円と「並」程度だが、12〜13頭立ての年が5回も含まれているのを考えると、これは決して堅くはない。

 人気別成績からもそれは明らかで、1番人気は過去10年でわずか1勝。それなりに馬券には絡むが、取りこぼすケースが目立っている。1番人気の過信は禁物で、同じ人気サイドならば、2〜3番人気を狙ったほうが効率はいい。また、多頭数における10〜12番人気の好成績も目立っており、登録が17頭と多い今年は、波乱含みと考えたほうがよさそうだ。

 少頭数で行われた年が多いので枠番についてはハッキリ言いづらい部分があるが、間違いないのは「内枠のほうがベター」ということ。というのも、過去10年の勝ち馬のうち7頭までが、馬番1〜4番なのである。今年が最終的に何頭立てになるかはわからないが、それでも「内>中>外」と考えるべき。外枠の人気馬はけっこう危なっかしい。

 脚質面は、先行勢と中団待機組が互角に張り合っている印象。信頼度や回収率の高さは先行勢のほうが上だが、勝率に関しては中団待機組のほうが上だ。注目したいのが最速上がり馬の好成績で、連対率72.7%、複勝率90.9%という破格の数値をマーク。回収率の高さも十分で、速い上がりを使えるのは大きな武器となる。

 前走クラス別成績では「前走G1組」が一応は好成績も、意外なほど差がない印象。前走準オープン〜1000万下からでも上位に食い込めているように、前走で出走していたレースの「格」が問われない一戦といえそうだ。そして年齢別では、6歳以上馬よりも5歳以下馬のほうが明らかに好調。つまり日経新春杯は、「若くて勢いのある馬」が結果を出す傾向が強いレースなのである。

 それを裏付けるのが、ハンデを「背負っている組」の成績不振。ハンデ57キロ以上馬はトータル[1-0-2-14]で連対率5.9%、複勝率17.6%と低空飛行で、かなり割り引いて考えたほうがいい。逆に好調なのが、ハンデ55〜56.5キロを背負う牡馬。牝馬はハンデに関係なく好成績なので、斤量を気にする必要はないはずだ。

【馬場&血統総論】


・現在の馬場
 引き続きAコース。先週まではフラットな状態も、今週は何とも言えない。

・天候予測
 土日ともに猛烈な冷え込み。最悪の場合は雪による開催中止まであるか。

・注目血統
 ディープインパクト産駒◎、ハーツクライ産駒○、キングカメハメハ産駒▲

 先週の土曜日は前有利と思われるレース結果だったが、道悪となった日曜日は一気に差し優勢のバイアスへとシフト。一気に馬場が傷んだ可能性もあり、今週あたりから外差しが決まりまくるようになっても不思議ではない。何とも言えない部分が大きいので、馬場読みは土曜日の課題としたい。

 気になるのが天候で、土日ともに最低気温は「余裕」で氷点下。土曜日には降雪予報も出ているなど、今後の雲行き次第では、開催自体が危ぶまれるケースもありそうだ。血統面は、「芝の中距離戦に強そうなベタ血統」が素直に強いコース。ディープインパクト産駒とハーツクライ産駒、キングカメハメハ産駒がプラス評価の対象としている。

★出走登録馬・総論×各論

 netkeiba.comの予想オッズでは、ミッキーロケットが2.6倍で抜けた1番人気。長期休養明けのクリプトグラムや、遅れてきた大物シャケトラが、5〜6倍前後でそれに続いている。実際はもう少し割れたオッズになりそうだが、コレという存在がいない混戦模様であるのは間違いなし。馬券的にも面白い一戦となりそうである。

 トップ評価は、愛知杯と新春Sにも登録があるマキシマムドパリ。どこに出走するか決まっていないが、過去にはG1の秋華賞でも好走している実績があるように、この相手関係でも侮れない部分がある。冒頭の特注データ該当馬である以外にも、5歳牝馬でキングカメハメハ産駒、京都芝コースでの好成績など、プラス評価となった項目がズラリ。もし出走してくるならば、データ的には非常に楽しみな1頭である。

 二番手評価にミッキーロケット。神戸新聞杯でサトノダイヤモンドとクビ差、菊花賞でも中団から差す競馬で5着と、トップクラスを相手に張り合ってきた実績は胸を張れるものだ。ハンデ55キロの4歳馬で和田ジョッキーが継続騎乗予定、さらに血統面もプラス評価と、こちらも買い材料は非常に多い。人気サイドで最もアテにできるのは、間違いなくこの馬である。

 少し離れた三番手評価にクリプトグラム。昨年の春に3連勝で目黒記念を制したが、レース後に左前トウ骨遠位端の骨折が判明し、ここが復帰戦となる。あの女傑マリアライトを退けた実績はもちろんのこと、決め脚の鋭さもこの馬の大きな魅力。藤原英厩舎らしい入念な仕上げで出走してきそうで、ここでどのような走りを見せるか非常に楽しみだ。

 四番手評価にモンドインテロ。関東馬であることや乗り替わりが割引材料だが、それを補ってあまりあるプラス評価の多さ。外国人騎手であるシュミノー騎手が手綱を取る予定なので、ルメール騎手が騎乗予定のクリプトグラムと同様に、乗り替わりをそれほど気にする必要もなさそうだ。相手関係が軽いここなら、初重賞制覇も期待できそうだ。

 以下はヤマカツライデン、レッドエルディスト、レーヴミストラル、シャケトラという評価の序列。意外に評価が伸びなかったのがカフジプリンスで、上位人気に推されるようであれば、ここは嫌ったほうが面白そうだ。馬券をどう買うかは、マキシマムドパリが出走してくるかどうか次第。愛知杯や新春Sに向かう可能性のほうが高そうだが、ここはぜひ果敢なトライを期待したい。


■総論×各論・先週の馬券回顧




中山11レース 中山金杯(G3)
1着 03ツクバアズマオー
2着 02クラリティスカイ
3着 01シャイニープリンス

馬連1760円的中!

まさか枠連のほうが儲かるとは(#^ω^)ビキビキ

とはいえ、◎○でキッチリ決まってくれたので大満足。もっと本線に寄せた馬券を買っていれば、ガツンと儲けられたんですけどね(贅沢)。昨年は自分の馬券下手もあって最低の結果でしたが、今年はもう少しマシな着地をお見せしたいところデス。去年で後厄も終わったし!

※コース&血統データは2012年以降、レースデータは2007年以降が集計対象です。
※枠番値は、当該枠番における「平均人気-平均着順」を表すもの。プラスの数字が大きければ大きいほど、人気よりも上の着順に来ていることになります。

【予想】小林誠の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!
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コラムニストプロフィール

小林誠
小林誠
競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想を馬券総合倶楽部にて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。
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