川村厩舎のムード◎!! 面白そうな「この2頭」/トレセン発秘話
◆スタートダッシュが決まれば、キュウ舎全体に勢いがつく
先週のシンザン記念をキョウヘイが快勝。多くの関係者からおめでとうコールがかかり、「正月から気分がええよな」とご機嫌モードなのは宮本調教師だ。
「正月の開催はやっぱり力が入るよね。とくに俺はせっかちだから(笑い)。まあ、勝ったら勢いに乗れるからね」
実際、宮本キュウ舎は正月開催に強いらしく、「ウインフルブルームが(2015年の)京都金杯を勝ったし、ニシノコンサフォスが羅生門S(06年)を勝ったのも正月競馬。年始にいきなり3勝したこともあるんやで」
何にせよ、スタートダッシュが決まれば、キュウ舎全体に勢いがつく。年明け一発目の勝利を挙げた担当者には寸志がプレゼントされるキュウ舎もあるほどだ。
そんな中、「ウチのキュウ舎が正月から2勝するなんてめったにないで。今年は何かいいことあるかもしれへんな」と言うのは川村キュウ舎の高山キュウ務員だ。
昨年は2勝目を挙げるのに4月までかかったが、今年は早々にクリア。昨年とは流れが違うところを見せつけた。次週には東海S連覇を狙うアスカノロマンも控えており、キュウ舎のムードは◎。好調の流れに坂路野郎も乗っかろうではないか。
今週面白そうなのは2頭。「初戦(5着)は追い切り2本での出走で、あれだけの見せ場をつくった。上積みは他馬より大きいはずだし、若手騎手限定戦なら」と武藤助手が自信を見せるクリノアントニヌス(日曜中京2R・3歳未勝利)と、「体に張りが出て、だいぶデキが上がってきました。前走(摩耶S8着)でも勝負どころで少し詰まる場面がありながら、一瞬は伸びかけましたし、今度はあれ以上にやれそうです」と江口助手が色気を見せるタガノゴールド(日曜京都9R・雅S)。
ツキ最悪の坂路野郎の流れを好調キュウ舎の勢いでなんとか変えてほしいものだ。(栗東の坂路野郎・高岡功)