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新馬・未勝利組にはかなり厳しいハードルがある京成杯

  • 2017年01月13日(金) 18時00分


◆今年は前走500万条件勝ちの馬がいないメンバーだが…

 京成杯はオープン特別時代を含むホープフルS、いまはなきエリカ賞など、一定レベル以上のメンバーが集まる中距離戦から来た馬が好走するレース。新馬・未勝利組にはかなり厳しいハードルとなっている。500万条件を勝ってきた馬には一定のチャンスがあるが、今年は前走500万条件勝ちの馬がいない。

 ホープフルS当時は人気薄だったが、マイネルスフェーンはレベルの高いレースで2着という結果を尊重しなくてはならないだろう。父とコースの相性も悪くない。問題があるとしたら脚質で、前残りの流れになった場合に取りこぼす可能性はある。

 ベストリゾートもホープフルSの掲示板組。こちらは父とレースの相性が良い。脚質的にはマイネルスフェーンと似た面があるので、買うなら両方セットでよいのではないだろうか。

 メリオラはそのホープフルSで6着だったが、差し決着のなか好位からこの着順まで粘った内容は悪くない。今回の展開次第ではこちらが浮上する可能性もある。

 アダムバローズも展開次第で復活を期待したい1頭。前走はリズムの悪い走りになっていたが、紫菊賞の内容を考えるとまだ見限りたくはない。

 イブキは父ルーラーシップと芝2000m戦の相性の良さを評価したいところ。このメンバーなら重賞好走馬の地力で押し切る可能性はある。前走の上がりタイムは新潟ゆえのもので本質的には持続力型だと思うので、積極的にレースを進めたい。

 コマノインパルスは前走の勝ち馬が強すぎたと考えれば、例年でいうところの前走500万条件勝ち組と同レベルの評価をすることはできる。ただその場合でもヒモ扱いで、前走3着のアサギリジョーは着差を考えると無印でよいのではと思う。

 前走新馬・未勝利組は近年あまり走っていないので、シルシのつけすぎに注意したいところ。サーベラージュは枠を生かして先行することが条件。ただ配当妙味を追求するなら、サンティールのほうが面白いように思える。

 扱いを悩むのがポポカテペトル。通常1着→5着のレベルだったらここで買う動機にはならない。ただ血統が血統。もっと奥があると信じるかどうかで取捨は決まる。さほどこだわりがないなら、人気を嫌っていく手もあるだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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