常石勝義&赤見千尋が見つけた 競馬の職人/常石勝義&赤見千尋

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栗東トレセンの工事の様子を建築課の荒井さんにお聞きしました!

2017年01月17日(火)18時00分

注目数:15人
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スタンド建て替え工事が進行中の栗東トレセン




荒井さん「馬に影響が出ないよう慎重に進めています」


 新年あけましておめでとうございます。みなさんは、どんな新年を迎えられましたか?

 僕は、前厄ということで、八坂神社で厄払いをしていただきました。そのおかげでおみくじを引くと「大吉」一番いい札を引き当てることができましたよー。今年は、春から縁起がいい一年を過ごしたいと思っています。みなさんも酉年にちなんで、でっかいことにトリくんでいきましょう。

 日経新春杯が大雪のため開催延期になり残念でした。JRAのホームページで中京競馬場は中止。京都競馬場は、一時間遅れての開催。中山は開催されると出ていたので雪の中、京都競馬場まで出かけたんですよ。警備のおじさんに「今日は中止やで」と言われて、とほほほー…。

 2017年の競馬も始まり、「キタサンブラック」が昨年の年度代表馬、「サトノダイヤモンド」が最優秀3歳牡馬に決まりました。両馬は、凱旋門賞を目指す予定とか?今年も話題が盛りだくさんになりそうです。

 そんな中で僕が一番感動したのが、熊沢騎手が平地・障害合わせて1000勝を達成され「特別賞」に選考されたことです。平地と障害の二刀流は、至難の業だと思います。昨年もプロ野球界の大谷翔平が二刀流で話題になりましたよね。競馬界にもおるよー!と叫びたいですね。尊敬します。武豊騎手が31年連続重賞制覇と記録更新中。熊沢騎手も歴代2位の障害通算220勝へ、記録更新期待の年です。

 2017年の初コラムにふさわしい話題をおくります。ファンの方には、あまりなじみがないと思いますが、栗東トレーニングセンターのスタンド建て替え工事が進行中。今年の秋に完成予定だそうです。30年の歴史に幕を閉じることになるスタンドは年季が入ってますよ。公開調教などでトレセン訪問にどんどん応募され、新しいスタンドから調教の様子を是非見ていただきたいと思います。3階から4階建てになるのでより見やすくなると思います。エレベーター・スロープも付きます。

 1月4日、調教師の方々が調教の様子を見るスタンドで、場長や皆さんが新年の挨拶をされている場に遭遇。初めてだったので隅っこで様子をうかがっていました。厳粛なムードで、身が引き締まる思いでこっそり参加(これってありかな?)。隠しカメラで覗き込んでいたら飯田祐史先輩(調教師)が来て「もっと前にいっといで(笑)」と言われましたが、とんでもないですよ(笑)。

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新年会の挨拶の様子


 終了後、懐かしい方々に会い「どう?乗馬やってるらしいな、頑張ってるか?」と声をかけていただき、少しだけ現役の時や、落馬事故のことなどを話してくれました。まったく覚えていなくて、大変失礼しました。

***

 さて本題です。建築課の荒井さんにお話をお聞きしました。

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建築課の荒井さんにお話をお聞きしました


常石 今日は、忙しいのに時間をとってくださりありがとうございます(場長が手配してくれました)。事務所にお邪魔します。

荒井 こちらこそよろしくお願いします。ファンの皆さんにもお知らせすることができうれしいです。

常石 建て替えについて調教師や騎手の声はどうですか?

荒井 工事中は不便をおかけしていますが、理解を求めています。大きな建物(塀など)があり馬の誘導に気配りをしていただいています。作業は、時間制で調教が終了してから行っています。音や振動にもできるだけ気をつけて測定しながら進めています。

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スタンドに掲示されている工事内容のお知らせ


常石 音を測定していましたね。一般の工事とは違い難しいところがたくさんあるんですね。

荒井 調教師会や騎手会、馬主会などと何度も話し合って進めています。平成19年度から案を出し合って進めてきました。

常石 約10年近く計画されてきたんですね。記者やトラックマンへの影響などは、どうですか。

荒井 そうですね。地震や災害などもあったので大地震のこともよく考慮し案を練ってきました。一番重要な核の部分ですから、皆さんが利用しやすいように何度も何度も話し合ってきました。

 追切時計を計っている方から時計が計りづらくなるのではないかという声もありましたが、今の位置よりひと棟中央へ寄るので見やすくなり、4階建てになりますがエレベーターもスロープも付くので便利になると思います。4階はインタビュールームもできて、調教を見ながら合同記者会見もできると思います。

常石 馬場の真正面に建つんですか。それは楽しみですね。ときどき音声が途切れたりすることもあったので快適なインタビューができますね(笑)。

荒井 そうでしたか?音声のほうもいい音響になります。耐震面でも強化されています。建物が少しずつ出来上がっていくと高くなっていくので馬の様子を見ながら進めていきたいと思います。人にとっては便利になりますが馬に影響が出るのは一番困ることなので慎重に進めています。

 調教師と騎手が同じ視線で見ることができるようにも配慮されます。ファンの皆さんも調教師や騎手になったつもりで調教の様子を見ていただけると思いますよ。是非公開調教を見学に来てください。お待ちしています。

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栗東トレセンの航空写真


常石 僕も参加したくなりました(笑)。いろんな面でファンサービスにつながっているんですよね。

荒井 ファンの方々に喜んで参加して頂けたらうれしいです。常石さんも遠慮なくどうぞ来てください(笑)。

常石 はい(笑)。外装の色は、どんな色ですか?

荒井 大体は決まっていますが、馬の反応を見ながら進めているのでまだはっきり決定していません。完成図ではなく青写真はありますが大切な馬のことを考え都度話し合って進めています。

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工事に関する設計図


常石 気が抜けない大変な作業ですね。

荒井 工事をしていないときもトレセン内を巡回し安全面に気配りしています。

常石 トレセンだけではなく競馬場もいろいろ工夫されていますよね。この間阪神競馬場のUMAJOカフェを取材させていただきました(男子は、入場できないのですが開店時間前に特別にちょっとだけ)。

(『UMAJO SPOT』を取材した様子はこちら!)

 女の子向けのインテリアが置かれパドックも見られて、ちょっと一休みには快適な空間だと思いました。いろんなファンの方に楽しんでいただき「馬が好き」って言ってもらいたいですよね。

荒井 そうですね。皆さんに楽しんでいただけるようにまだまだいろんな面で改良したいと思っています。

常石 今日は、貴重なお話ありがとうございました。完成楽しみにしています。

***

 建築課の方に話を聞くことができ、工事の大変さや気配りが綿密にされていることを感じました。予算面でも大変なようです。丁寧にお話ししてくれました。また完成したら皆さんに報告しますね。秋競馬と共に楽しみにお待ちください。

つねかつこと常石勝義でした。
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コラムニストプロフィール

常石勝義&赤見千尋
常石勝義&赤見千尋
常石勝義
1977年8月2日生まれ、大阪府出身。96年3月にJRAで騎手デビュー。「花の12期生」福永祐一、和田竜二らが同期。同月10日タニノレセプションで初勝利を挙げ、デビュー5か月で12勝をマーク。しかし同年8月の落馬事故で意識不明に。その後奇跡的な回復で復帰し、03年には中山GJでGI制覇(ビッグテースト)。 04年8月28日の豊国JS(小倉)で再び落馬。復帰を目指してリハビリを行っていたが、07年2月28日付で引退。現在は栗東トレセンを中心に取材活動を行っているほか、えふえむ草津(785MHz)の『常石勝義のお馬塾』(毎週金曜日17:30〜)に出演中。

赤見千尋
1978年2月2日生まれ、群馬県出身。98年10月に公営高崎競馬の騎手としてデビュー。以来、高崎競馬廃止の05年1月まで騎乗を続けた。通算成績は2033戦91勝。引退後は、グリーンチャンネル「トレセンTIME」の美浦リポーターを担当したほか、KBS京都「競馬展望プラス」MC、秋田書店「プレイコミックシリーズ」の「優駿の門・ASUMI」の原作を手掛けるなど幅広く活躍中。