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好感がもてる内容だった田辺騎手のインタビュー

  • 2017年01月20日(金) 12時00分


◆先もきちんと見据えている内容

 雪、大変でしたね。

 私は日曜日の朝に滋賀県から中山競馬場へと向かったのですが、京都までの在来線と新幹線が、かなり遅れてしまい、ヒヤヒヤとしました。しかしながら、こうなると大変なのが馬場を管理する方々の雪かきや、裏方として働いている馬の担当者の方々。特に中京・京都での代替競馬出走馬を担当する方々は休みなしでの調教。再度の輸送もさることながら、馬の体調面や食事、精神面など気を使うことが多かったことでしょう。

 さてレースを振り返ってですが、まず愛知杯、勝利したマキシマムドパリは若い頃、食事面で苦労してきた馬。特に追いきり後はまったく食べなくなってしまうことから、陣営は頭を抱えていました。それが古馬となり精神面で強くなってきたことが大きかった様子。

 また騎乗をした岩田騎手にとっても久々の重賞勝利。共に大きな勝利となったことでしょう。

 そして中山競馬場で行われた京成杯ですが、コマノインパルスの田辺騎手のレースもさることながら、レース後の勝利騎手インタビューが良かったですね。新馬戦から乗り続け、調教の過程も見、携わっているからこそのコメント。テンションの高さの理由、それをしっかりと把握していたからこそ、前半は追い込みすぎずリズムを大切にしていました。

 また今後においても今回を踏まえての繋がった発言をしており、勝ったから良しとしない先もきちんと見据えている内容には好感がもてるものでしたし、このあたりが重賞レースにおける近年の関東馬+関東の騎手での成績の良さなのではないかと感じるものでした。

 そして火曜日に行われた日経新春杯。

 ミッキーロケットの強さもさることながら、2着となったシャケトラに、「この馬、やっぱり走るのだなぁ」というのが率直な感想。しかも道中、鞍が少し浮いており、鞍上の浜中騎手は安定性が失われていた様子。酷い鞍ズレとならずにすんでホッとしたと同時に、今後が非常に楽しみとなりました。

 さて今週はアメリカJCCですが、注目は約1年振りの前走で見せ場十分の内容だったリアファルと、夏の姿とは一変していると感じるルミナスウォリアーに注目をしています。

 それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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