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世界レベルで高評価を受けた日本のダート馬

  • 2017年01月28日(土) 12時00分


◆東京大賞典のランクインは歴史的な出来事

 今週、「2016 WORLD'S BEST RACEHORSE RANKINGS」と「THE WORLD'S TOP 100 GROUP/GRADE ONE RACES」が発表されました。

 前にも書きましたが、「BEST RACEHORSE〜」は、どのレースのどの馬の走り=パフォーマンスが優れていたかの目安、と解釈しています。そして「TOP 100 GROUP/GRADE ONE RACES」は、その“裏返し”。「RACEHORSE RANKINGS」の“元”になったレースが順位付けされている、と考えていいでしょう。

 去年までの「レース」は、過去3年の平均値で順位付けが行われてきましたが、今年は単年評価になりました。ということは、その順位はより一層、「ホース」と連動するようになったと思われます。

 例えば、去年のブリーダーズCクラシック。同レースで1着となったアロゲートのパフォーマンスが「ホース」で世界No1、2着のカリフォルニアクロームの走りが同じくNo2の評価を受けました。だからこそこのレースは、数あるG1の中で世界No1にランク付けされたわけです。

「レース」で2位タイのパシフィッククラシックSはカリフォルニアクローム、コックスプレートはウインクスの勝ち方が飛び抜けていたことで評価が高くなったはず。一方、同じく2位タイの愛チャンピオンSは、「ホース」で4位にランクインしたアルマンゾルが優勝、8位に格付けされたファウンドが2着のレースなので、その“合わせ技”で先の2競走と同等に格付けされたようです。

 勝ち馬のパフォーマンスが素晴らしかったからレースも上位に順位付けされたというのは、エイシンヒカリが勝ったイスパーン賞も同じでしょう。また、東京大賞典が84位にランクインしたのは、日本のダートのトップホースが何頭も顔を揃え、アポロケンタッキーがいい走りを見せて勝ったからこその評価だと思います。

 とにかく東京大賞典のランクインは歴史的な出来事。なにしろ、ダートのレースに限れば世界12番目、アメリカとドバイ以外のレースではNo1に順位付けされたんですからね。

 ただし「ホース」では、JBCクラシックのアウォーディーと、帝王賞とマイルチャンピオンシップのコパノリッキーのほうが、アポロケンタッキーより1つ上の順位にランクされています。でも、その3つのレースは国際G1じゃないので、「レース」の評価対象外。もしもこれらが国際G1だったら、東京大賞典より上に順位付けされていたかもしれません。

 さてさて、去年のJRA賞最優秀ダートホースは、記者投票291票中156票を集めたサウンドトゥルーでした。とはいえ、先に挙げたJRA所属馬の地方交流重賞でのパフォーマンスは、世界レベルで高評価を受けました。だったら今回、それらの馬への投票がもっとあってもよかったんじゃないかと思いませんか?まぁそれだけ、日本のダートホースは高いレベルで拮抗しているってことなんですけどね。

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テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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