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実績断然サウンドトゥルーの相手探し/川崎記念

  • 2017年01月31日(火) 18時00分


◆ガチガチの決着になることが多い川崎記念

 2004年から昨年まで13年連続で1番人気馬が連対し、ガチガチの決着になることが多い川崎記念。この路線の有力馬は年末の東京大賞典が一区切りで、GI(JpnI)を複数勝っているようなトップホースは例年1、2頭しか出走してこない。必然的にその馬が実績通りの能力を発揮する。今回の中央勢でもGI勝ちはサウンドトゥルーだけ、あとはケイティブレイブが昨年ダートグレードで3勝したのみで、そのほかではバスタータイプにマーチS・2着があるだけ。サウンドトゥルーはスローになれば東京大賞典のように好位につけていくこともできるし、ここは人気に逆らう手はない。

 ミツバは右回りの阪神で末脚勝負というタイプだが、2走前、東京のブラジルCでは意表を突いた大逃げでそのまま逃げ切った。オープン特別2勝の実力はダテではなく、道中スローペースになりやすい川崎2100mでも自在に使える脚は魅力的。能力の発揮できる舞台だ。

 実績ではナンバー2のケイティブレイブだが、昨年はやや裏街道的な路線を使われてきた。圧勝だった浦和記念だが相手や斤量に恵まれた面はあったし、名古屋グランプリでは4コーナー手前で失速して牝馬のアムールブリエに完敗だった。今回もスローの逃げに持ち込んで、サウンドトゥルーの末脚を封じることができるかどうか。

 ハッピースプリントの昨年は、浦和記念3着が唯一の馬券絡み。それもケイティブレイブからは1秒4も離されていた。今回もサウンドトゥルー以下には能力差があって、着差がつくようなら食い込む余地はあるかもしれない。ただ脚質的にサウンドトゥルーが大きな差をつけて勝つというような場面は想像しにくいだけに、どこまで迫れるか。

 そのほかの中央勢は比較が難しく、準オープン勝ちとはいえ前走のパフォーマンスがよかったコスモカナディアン、マーチS・2着があるバスタータイプあたりがどこまでやれるか。

◎サウンドトゥルー
◯ミツバ
▲ケイティブレイブ
△ハッピースプリント
△コスモカナディアン
△バスタータイプ

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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