祐言実行/福永祐一

【ユーザー質問】祐言実行Q&A『有馬記念に見る、ラビット・チームプレーの是非』

2017年01月31日(火)18時01分

注目数:115人
祐言実行

▲ファンから多数寄せられた「ラビット・チームプレーの是非」について、福永騎手の解釈は


日本のGIではラビットを出走させること自体難しい


 年末年始に届いた質問で一番多かったのが「有馬記念」関連の質問で、なかでも圧倒的に多かったのが、サトノノブレスの動きを指したラビット(ペースメーカー)の是非を問うもの。

 まずは、寄せられた質問やご意見をいくつか紹介しよう。

(1) 欧州競馬では当たり前に存在するラビットですが、JRAに於いては明確に禁止されていますよね(競馬施行規約 第6節 第41条「競走に勝利を得る意志がないのに馬を出走させてはならない」)。 JRAでは欧州競馬と違い、同一馬主であっても個別に馬券対象になる以上当然の規約だと思いますが、ファンの目から見ても明らかなラビット行為を最近の某大レースで見かけました。立ち遅れ気味の発馬から強引に先頭に取りつき、逃げ宣言した馬を執拗に突つき続けて向こう正面でお役御免の脚色に。福永さんも中団から見ていて気付かなかったわけがないと思います。ヤラズやポツン騎乗について意見を述べられていた福永さんには100%同意できました。ラビット行為についても率直な意見をお聞かせ願いたいと思います。

(2) シュミノー騎手(サトノノブレス)のサトノダイヤモンドをアシストする騎乗と、それをあからさまにする行為(後ろを何度も振り返り、進路の確保、フランス語でのやり取り、ゴール後のタッチとウイニングラン等)についてどう思いますか?

(3) 有馬記念で楽に先行している強い馬に対し、サトノの両騎手は攻めていきましたが、他の騎手はなぜ攻めていかないんでしょうか? あの動きがなければ、またいつもの面白くないGIになっていました。ペース、作戦など行きたくても行けないのはわかりますが、チーム戦でもなんでもGIくらいは盛り上がるレースをしてほしいです。

 これまで様々な質問を取り上げ、自分なりの見解を述べてきたが、このラビットについては非常に線引きが難しく、少なくとも一ジョッキーである自分が、その是非について言及することではないと思っている。

 もちろん、最初の質問にあるように、競馬施行規約で「競走に勝利を得る意志がないのに馬を出走させてはならない」と定められているのだが...
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祐言実行とは

2013年、念願のJRA賞最多勝利騎手に輝き、いまや押しも押されもせぬトップジョッキーのひとりとして、日本競馬界を牽引する福永祐一。“福永洋一の息子”として、長年プレッシャーと戦いながら、ときに挫折を味わいつつも、決して自分自身と向き合うことを恐れなかった。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線で語るレース回顧『ユーイチの眼』や最新の『喜怒哀楽』、さらには福永祐一のルーツに迫る『祐一History』など、盛りだくさんの内容でお届けするコラム。彼のバイタリティーのすべてがここに。

コラムニストプロフィール

福永祐一
福永祐一
1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。