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ディープインパクトと似た雰囲気を感じるサトノアーサー

  • 2017年02月03日(金) 12時00分


◆川田騎手がどう乗りこなしていくか

 先週の根岸S、カフジテイクの強さは本物でしたね。東京の1400はベスト条件ではありますが、それにしても鮮やかな差しきり。

 陣営も、3走前の東京で勝った際が状態的に不安のある中だったから、あの時に比べれば相当に良いとは話していましたが、改めて力をつけている印象を受けましたし、個人的には一般的なセオリー通りの形となる競馬よりも、今回や、ここ数戦歩んできた形の競馬振りの方がカフジテイクにはマッチしているようにも感じました。

 一方、京都で行われたシルクロードSは、期待をしていたソルヴェイグが押し出される形でハナとなってしまい、苦しい展開に。鞍上のデムーロ騎手も、「行きたくなかったけど、ゲートが速すぎて…」と残念そう。次走に期待したいです。

 さて今週はクラシックに向けての重要な1戦「きさらぎ賞」となります。

 注目はなんと言っても、サトノアーサーでしょう。独特なフォームが印象的で、普段騎乗している田重田助手は、「今までに乗ったことのないタイプで、トビが大きくて頭が低い」と口にし、川田騎手も、「トビが独特で今までに感じたことがない感覚」と。

 コメントは違いますが、父・ディープインパクトの時に、「飛んでいるみたい」「背中が動く」「始めての感覚」と武豊騎手や池江助手が口にされていましたが、このサトノアーサーにも似たような雰囲気を感じるだけに、大物感漂います。とは言え、スタート後にムキになりすぎずに走れるか?ゴーサインへの反応が瞬時ではないなど、荒削りな部分も。明け3歳のレースともなると超スローな流れも多いだけに、前向きでトビの大きい馬は、騎手として乗り難しさが要求されるところも。

 ましてやクラシックを意識しての1戦1戦となる点も踏まえると、川田騎手への重圧は相当なものがあると感じますし、そこをどう乗りこなしていくか?昨年のマカヒキとは状況が違うだけに、新馬から乗り続けている馬でどのように歩んで行くか?非常に見応えもあります。

 また前走よりも落ち着きを持って挑めそうなプラチナヴォイスにも注目しています。

 それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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